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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「バリバリのITエンジニアから人材コンサルタントへ?」

「バリバリのITエンジニアから人材コンサルタントへ?」

数年前

35歳でバリバリのITエンジニアの

Aさんがいらっしゃいました。

(Aさんの略歴) 35歳、奥様、お子様2人

・新卒で、日本の大手SI会社にエンジニアとして入社(4年在籍)

・2社目は、外資系IT企業でエンジニア(3年在籍)

・3社目は、大手外資系IT企業でエンジニア(在籍4年在籍)

・4社目も、大手外資系IT企業でエンジニア(在籍2年)

・英語力中級

・年収900万円

Aさんは、ITエンジニアの道で着実にステップアップしているように見えます。

このようなAさんが一体何を考えたのか?

「人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)になりたい!!」

と、おっしゃってご相談にお越しになりました。

Aさん:「これまでの転職は

     全て人材紹介会社にお世話になりました。

     おかげさまで

     キャリアアップできて感謝しています。

     しかし、IT業界は日進月歩ですし

     この業界で長く働けるイメージが持てません。

     そこで、今度は自分が人材コンサルタントになって

     他の人の転職をサポートしたいと考えています。」

私:「Aさん、正気ですか?

   ここまで、IT業界でキャリアを積んで来たのに。

   エンジニアだったから

   営業経験もないじゃないですか?

   どうやって年収900万円をキープするつもりですか?

   人材コンサルタントという仕事をなめてませんか?」

Aさん:「いやいや、決してなめてません。

     友人の人材コンサルタントからも

     『これまでのキャリアがもったいないし

     そんなに簡単には稼げないから

     やめておきなさい』 

     とアドバイスされています。」

私:「そうでしょうね。

   私もその人と同意見ですよ。」

Aさん:「ただ、その人が武谷(たけや)さんの事を教えてくれたんです。

     『年収が下がっても

     どうしても人材コンサルタントになりたいのであれば

     武谷(たけや)さんに相談してみたら?』 と。」

私:「えー、それは困ったな。

   実際に年収はどこまで下げられますか?」

Aさん:「500~600万円までは下げられます。

     家内も働くと理解してくれています。」

私:「えー、ちょっとちょっと。

   あまりに前のめりで怖いですね。

   未経験者がいきなり年収500~600万円稼ぐというのも

   そんなに甘くないですよ。」

Aさん:「はい、そうでしょうね。

     ある程度の貯金はありますので

     最初の1年は厳しいでしょうが

     2年目以降はちゃんと稼げるように頑張ります!!

     未経験者でも採用してくれる

     真面目な人材紹介会社を紹介していただけませんか?」

私:「うーん、ところでAさんは

   人材紹介会社で具体的にどんな仕事がしたいのですか?」

Aさん:「それは、先ほど申し上げた通りで

     人材コンサルタントになって

     他の人の転職をサポートしたいと考えています。」

私:「他の人の転職をサポートしたいだけですか?」

Aさん:「どういう意味ですか?」

私:「人材紹介会社は、どこから収入を得ていますか?」

Aさん:「求人企業から成功報酬をいただいていますよね?」

私:「はい、そうです。

   それなのに、お客様である求人企業に対しては

   何もしなくていいのですか?」

Aさん:「いや、もちろん良い人材を紹介して採用していただきます。」

私:「具体的に何をすれば

   良い人材を採用していただけると思いますか?」

Aさん:「うーん、・・・・・。」

私:「まず、求人企業開拓はどのようにしますか?

   求人開拓できたとして

   求人にマッチする人材はどうやって探しますか?

   探せたとしても

   どうやって会いますか?

   会ってどんな話をしますか?

   その人が応募したくないと言ったら

   どうしますか?

   応募しても書類選考や面接で

   不合格になったらどうしますか?

   次の候補者をなかなか探し出せなかったら

   どうしますか?

   時間をかけている内に

   求人が無くなったらどうしますか?」

Aさん:「うーん、・・・・・。

     そこまで具体的にイメージできていませんでした。」

私:「そうですか?

   この程度の私の質問に答えられないようでは

   Aさんの転職リスクが大きすぎて

   とてもお勧めできません。

   人材紹介会社志望の就活中の学生さんの方が

   余程業界研究していて詳しいですよ。」

Aさん:「そうですか?

     勉強不足でした。」

私:「ご友人の人材コンサルタントの方に

   この仕事の業務内容を詳しく説明してもらって

   私の質問に具体的に答えられるようになってください。

   その上で

   やっぱりどうしても人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)に

   なりたいと思われたら

   その時にあらためてお会いしましょう。」

Aさん:「わかりました。

     ありがとうございます。

     今日はお忙しい中

     お時間をいただき

     大変ありがとうございました。

     多分、また会いに来ると思いますので

     その際には、あらためて宜しくお願い致します。」

私:「承知致しました。

   こちらこそ、お越しいただき、ありがとうございました。」

その後、3か月ほど経過して

再度、Aさんからご連絡いただきました。

Aさん:「やっぱり、人材コンサルタントになりたいので

     またお会いいただけますか?」

Aさんは、この業界の事を非常に詳しく研究されていました。

その後、ご紹介した人材紹介会社に内定され

ご入社後も初年度から大活躍されました。

初年度の年収が1000万円近くになるほどの高業績を上げられて

既に時期マネージャー候補として期待されています。

Aさんは凄いです。

できる人は何でもできるんですね。

こんな喜ばしい珍事もあるから

この仕事はおもしろいですね。

Aさん、その調子でトップコンサルタントに登りつめてください。

応援しております。

「夢はでっかく

 根はふかく」                           みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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