「知人に誘われ転職して失敗する前に」
最近、転職相談にお越しになる方の中で増えているのは
「知人に誘われて転職したけど失敗しました」
という人です。
それは当然だと思うのです。
理由は
「その知人と貴方は同一人物じゃないのだから
知人が成功したからと言って
貴方が同じように成功するとは限りませんよね?」
という事です。
更には
「貴方は知人から誘われるまま
自分なりにちゃんとした転職活動をせずに
転職先を安易に選んでしまいましたよね?」
という事です。
更には
「知人は今の会社の採用活動に協力して貴方を引き抜けたら
社内での評価が上がります。
また、不安で寂しい新天地で一緒に働く仲間を増やしたい。」
という背景もあります。
やはり、お話を伺うと
前職でなんとなく漠然とした不満があって
そんな時にたまたま知人から誘われて飲んで
誘われるがままに面接に行って転職したという人が多いです。
「知人が働いているから大丈夫だろう」
「なんとなくそっちの方が楽しそうだ」
「年収も少し上がりそうだ」
こんな感じで
あまり深く掘り下げて考えることなく
自分なりにちゃんとした転職活動もせずに
転職してしまった人が多いです。
ですから
友人や知人から誘われた時は
舞い上がらないで
落ち着いてじっくり考えた方がいいと思います。
「今、転職する必要が本当にあるのか?」
「今の会社で十分な努力をしたか?」
「今の環境では本当に成長できないのか? 他責で逃げではないか?」
「転職するとしたら、最大の目的は何か?」
「転職先の会社で何を得たいのか?」
「環境を変えないと目的を達成できないのか?」
「自分は知人に甘えていないか?」
ちょっと立ち止まって考えた方がいいです。
「それでもやっぱり転職したい。するべきだ。」
という結論が出たら
知人に誘われるがままではなく
自分なりにちゃんと転職活動をして
知人の会社とも比較して決めたらいいと思います。
知人が誘ってくれるのは有難い事ですが
誘ってくれた知人のためにも
安易に転職しない方がいいと思います。
貴方が転職先でちゃんと結果を出さないと
その知人にも迷惑がかかります。
場合によっては
知人との人間関係が悪くなる事もありますので
友達をなくさないためにも慎重に考えた方がいいです。
「そのとき
どう動く」 みつを
合掌。