「いかに生きるか?古代の偉人に学ぶ」
皆さんは「論語」を読んだことがあるでしょうか?
教科書にも載っていますので
読んだことはなくても
「論語」という書物がある事はご存じでしょう。
論語は2500年前に書かれた書物ですが
社会や人間の本質をシンプルについていて
現代社会を生きていく上でも十分に役立つ内容であり
大変実践的で合理的です。
テレビにもよくご出演でお馴染みの齋藤孝さんが書かれている
「図解 論語」から少し引用してみたいと思います。
※解釈、解説も齋藤孝さんの文章です。
●仁者は難きを先にして獲るを後に残す
⇒ 仁の人は難しい事を先にやり、自分の利益を後回しにする。
「面倒な事は先にしてしまい、自分の利益になる事は後にする」
これは孔子の一貫した考えで
交渉術でもありました。
仁者とはブレがなく懐が深く
落ち着いて穏やかな人を指します。
「自分の報酬がこれくらいならやります」
と言い続ける人には仁がありません。
●過ちて改めざる、これを過ちと謂う
⇒ 過ちをしても改めない、これを本当の過ちと言う。
一回目の失敗は仕方がない。
でも同じ事を二度繰り返すと
それは本当の失敗になってしまいます。
「修正力があるかないか?」
が問われています。
●其の為す所を視、其の由る所を観、其の安ずる所を察すれば、
人焉んぞ隠さんや、人焉んぞ隠さんや。
⇒ その人がどう行動するか?何をよりどころにしているか?何に満足するか?
この三点がわかったなら、その人物の本質ははっきりする。
隠せるものではない。
企業における人事では
その人の持っている才能や人間性を見て
採用することが必要です。
採用の時に人間性を見抜く方が
その後の教育にエネルギーを費やすよりも
断然効率的だからです。
いかがでしょうか?
生きていく上で
また仕事の上でも
大切な本質が書かれていると思います。
社会や人間の本質は2500年前も今も変わらないのですね。
人間は物欲に固執するあまり
ソクラテスやプラトン、アリストテレスが生きたギリシヤ時代から
精神的に進歩しておらず
むしろ、後退しているとも言われています。
「自分の番
うまれかわり
死にかわり
永遠の過去のいのちを
受けついで
いま自分の番を
生きている
それがあなたの
いのちです
それがわたしの
いのちです」 みつを
合掌。