「人材コンサルタントは野球のキャッチャー?」
先日お会いした人材紹介コンサルタントのAさんがこんな事を言っていました。
Aさん:「私たちとキャンディデートは
キャッチャーとピッチャーの関係です。
つまり野球のバッテリーのようなものだと思うんです。」
私:「なるほど、キャンディデートがピッチャーですか?」
Aさん:「はい、そうです。
ピッチャーには色々なタイプがいますよね。
ストレートが速いピッチャーもいれば
変化球が得意なピッチャーもいます。」
私:「確かにそうですね。
経験やメンタルの強さ、持久力なども違いますね。」
Aさん:「クライアントの面接官をバッターとするなら
ピッチャー(キャンディデート)の特性を活かして力を引き出し
バッターを打ち獲れるようにピッチャーをリードするのが
キャッチャー(人材コンサルタント)の役目だと思うんです。」
なかなかおもしろい例えですね。
ピッチャーであるキャンディデートの特性を熟知し
その力を最大限に引き出せるよう考え
キャッチャーである人材コンサルタントはリードします。
しかし、場合によっては
ピッチャー(キャンディデート)が
キャッチャー(人材コンサルタント)のリードに従わない事もあります。
本来はバッテリーが息を合わせて配球を考える事が重要ですが
お互いの信頼関係ができていない時に起こりがちな状況です。
また、キャッチャー(人材コンサルタント)が
各々のバッター(クライアント企業)の特性をよく理解し
様々な対策を考えてピッチャー(キャンディデート)をリードできれば理想的です。
ピッチャー(キャンディデート)から見て
良いキャッチャー(人材コンサルタント)とはどんな人なのでしょうか?
1 気持ちよく安心して投げられる。
冷静で情緒が安定しており、ピンチになっても頼れる。
・多少コントロールミスしてもしっかり捕球してくれる。
・失投して打たれても引きずらないで気分転換させてくれる。
2 バッター(クライアント企業)の特性を熟知している。
・バッターが好きな球、嫌いな球、性格などを熟知しているキャッチャーは
ピッチャーにとって心強く、信頼してリードに従う事ができます。
こうして考えるとAさんが言うように
人材紹介コンサルタントとキャンティデートとの関係は
キャッチャーとピッチャーの関係に例える事ができます。
しかし、野球のピッチャーとキャッチャーのように
毎日一緒に練習している仲間でもない選手同士が
いきなりバッテリーを組むのは大変難しい戦いです。
例えば、キャッチャー(人材コンサルタント)がピッチャー(キャンディデート)の特性を
見誤ってしまう事もあります。
ピッチャーのコンディションや潜在的な能力を測りきれない事もあります。
なかなか打ち獲れない強打者のバッター(クライアント)を相手にする時や
どんなバッターかよくわからないまま投げなければならない時など
様々な困難が想定できます。
野球における全ての打席や
全ての投球が異なるのと同様に
我々の仕事も一つ一つが全て異なる唯一無二のケースであり
それに応じて個別に異なる対応が要求されます。
だからこそ
「バッテリー(キャンディデートと人材コンサルタント)の信頼関係が重要」
なわけです。
毎日の仕事も少し違う視点から見てみると
新しい発見や改めて認識できる事があります。
皆さんは、キャンディデートの方々と良いバッテリーを組めているでしょうか?
私は今でも時々ミスリードしてしまうので
キャッチャーとしてはまだまだ半人前です。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことから
はじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。