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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「タイプマッチングを超えるDNAマッチング?」

「タイプマッチングを超えるDNAマッチング?」

なぜか最近

社長や事業部長など高い職位の求人が増えています。

意外と困っている人材紹介会社が多いからです。

そろそろ求人の増加も頭打ちになるのではないかと思います。

新卒も中途も状況は同じです。

当り前ですが

特定の優秀な人材に内定が集中しますよね。

内定を獲得できない人は

長期間に渡りさまよいます。

昔の好景気とは異なります。

「数合わせで採用する」

という企業はほとんどありません。

もし、そんな企業があるとすれば

逆に怪しいですから

気をつけましょう。

さて、社長や事業部長と言うと

格好いいですが

職位が高いほど責任が重く入社しても短命で終わるケースが多いので

私も慎重になります。

事業部長さんのように職位が高い人は仕事上

社長さんなど自社の経営者との接点が増えます。

入社後半年ぐらいはお互い新鮮で仲良くやれても

1年、2年、3年と中長期に渡ると

意見や価値観の食い違いから溝ができて

衝突する事も少なくありません。

「もう顔も見たくない!!」

というような状況になって辞める人もいます。

大切なのは双方が大切にしている価値観です。

価値観は幼い頃からの人間形成過程でつくられます。

人の根底にある感性や判断軸です。

経営者とキャンディデートの

価値観の相性が良ければ長続きします。

わかりやすい例は

「とにかく貧乏で苦労した」 とか

「他人からひどくいじめられた」 とか

「いつも人の輪の中心にいた」 とか

「ずっとスポーツをやってきた」 とか

「海外生活が長かった」 とか

「大学に行けなかったけど実力でのし上がった」 とか

「有名進学校から東大を卒業した」 とか

「親も親せきも公務員が多い」 とか

「実家が商売をやっている」 とかです。

そういう生い立ちが人の価値観に大きな影響を与えます。

経営者と相性の良いDNAを持っている人材を探すのは

なかなか難しいです。

経営者も

新たな幹部社員が入社して間もない頃は

お客さん扱いしてくれますが

半年・1年経過するとだんだん見方が厳しくなります。

我々多くの人がそうであるように

相手に新鮮味を感じなくなったり

長所より短所が目につくようになりがちです。

経営者によっては

「それなりの対価を払えばスペアは幾らでもいる」

と考えている人もいます。

そういう経営者の会社では

コロコロ幹部社員が入れ替わりますので

近づかないようにしています。

良好な関係を長続きさせるためには

経営者と相性の良いDNAを持っている人を探すしかありません。

タイプマッチングを超える 「DNAマッチング」 です。

「経営者が歩んできた人生」 と

「キャンディデートが歩んできた人生」 との

究極のマッチングです。

従って、双方の生い立ちを聞かせていただく機会を設ける事は大切です。

私がよくお客様を飲みに誘うのは

この辺の話が聞きたいからでもあります。

DNAが全く同じ人はいませんし

必ずしもDNAのタイプが似ていなくてもいいと思います。

大切なのはプラスとマイナスのように

相互補完関係がつくれるか?

という事だと思います。

クライアントの経営者の中で

「面接では中学生までの生い立ちの話を聞く」

という方がいらっしゃいます。

実際、面接内容のほとんどが子供時代の話を聞かれています。

私:「なぜ、そんな面接をされていらっしゃるのですか?」

経営者:「人間は中学生ぐらいまでの期間で大半の人格形成がされますので

      子供時代の話を聞いています。

      その話を聞いた上で、うちの社風に合っていると思ったら

      採用させていただきます。」

大変ユニークな面接でしょう?

本当にほとんど子供時代の話しか聞かれないので

面接に行ったキャンディデートは皆さん驚きます。

まさに 「人生いろいろ 会社もいろいろ 面接もいろいろ」 ですね。

「そのときの出逢いが

 人生を根底から

 変えることがある

 よき出逢いを」                          みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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