「天才的オタクCA?」
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の仕事は
日本以外の諸外国では
求人&求職の両方を担当する一気通貫(両面型)で行うのがスタンダードです。
従って、RA(リクルーティングアドバイザー)とCA(キャリアアドバイザー)と言うような
分業制で行う人材紹介会社は世界的にも大変珍しいです。
協調性が高くチームワークを得意とする日本人に合ったやり方なのだと思います。
特に、社員同志の仲が良いリクルート様、インテリジェンス様、パソナ様などに
適合したやり方だと感じています。
それでもアッパーミドル以上のハイキャリアの方々や
エグゼクティブの方々に対応する場合には
やはり、分業制ではそのクオリティに限界があるかもしれません。
上記の大手紹介会社もハイキャリア領域は一気通貫で対応されています。
この仕事の要は「対法人営業」であって
転職市場の需給バランスや個々の企業情報を把握している事が
人材コンサルタントとして重要な点です。
また、コンサルタント自身が実際にキャンディデートとも接しているからこそ
クライアント企業に対しても自信を持って提案できます。
しかし、分業制で行う人材紹介というのも
また違う意味で面白さを感じる点があります。
その一つが「天才的オタクCA」の存在です。
人の話を聴く事に長けていて
相手がどんな人物なのかを判断する能力に優れ
推薦文を書かせると面白いほど的確にキャンディデートを表現する事ができる。
いい加減な求人ヒアリングや適当な仕事をするRAにはとことん厳しい。
そんな恐るべきCA(キャリアアドバイザー)が存在します。
私が知っているAさんもまさにそういう人の中の一人です。
「自分は法人営業は苦手なので絶対にできません!!」
と自他共に認める「CAオタク」です。
おそらくRAや一気通貫の人材コンサルタントとしては
力が発揮できないのだと思いますが
CA業務に関しては天才的です。
Aさんと同じ会社のRAのBさんから
こんな話を聞いたことがあります。
「いやー、Aさんは本当にすごいです。
Aさんから聞いていたキャンディデートの人物像が
求人企業からの面接フィードバックに
そのまま当てはまるんです!!
たった1回の面談でここまで見抜く事は私にはできないです。
AさんはCAが天職のような人ですね。」
確かに、キャリアアドバイザーという仕事には適性があるかも知れませんね。
逆に、RA(法人営業)は大好きだが、CAは苦手というコンサルタントもいます。
そういった意味で分業制という人材紹介のあり方を考えると
コンサルタント各々が得意分野を活かし協力し合い
その結集として成果を出す。
そういう社員の個性を活かすというメリットがあるのかも知れませんね。
「いまここに
だれとも
くらべない
はだかのにんげん
わたしがいます」 みつを
合掌。