「登録する順番を間違えていませんか?」
未経験ながら人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の仕事にチャレンジしたいという
若い方々のご相談をよくお受けします。
その中で時々困ったケースがあります。
例えば、先日ご相談にお越しになったAさんもこんな感じでした。
Aさんは既に大手人材紹介会社に登録されていて
十数社もの人材紹介会社を紹介され応募済みでした。
Aさん:「1社以外は全て書類選考で不合格でした。
そして、その1社も面接で不合格でした。
他に応募できる人材紹介会社はないでしょうか?」
私:「そんなにたくさん応募してしまったんですか!!
尚且つ、同じ人材紹介会社とは言っても
目指す方向や社風もバラバラじゃないですか?」
弊社からご紹介できる会社も大半応募済みでした。
Aさんは全部不合格になって自信を喪失し
「藁にもすがる思い」になっていました。
Aさん:「もう人材紹介会社ならどこでもいいです。」
私:「Aさん、やけになってはいけませんよ。
ここでしっかりリセットして腰を据えてやり直しましょう。」
「十数社も応募して全部不合格なのだから
ご本人の能力や経歴の問題でしょう?」
と思われる方も多いでしょう。
確かにその部分もあるでしょう。
しかし、そういう方でも
「応募済み企業の中から1~2社ぐらいは内定が取れたのでは?」
と、私は思うのです。
ではなぜ、そんな状況になってしまったのか?
大手人材紹介会社は数多くの求人を持っています。
特に若い方であれば
数多くの求人を紹介する事ができます。
しかし、Aさんの性格や志向と個々の企業の社風や労働環境
目指すビジョン・方向性や社長さんや社員の方々の人柄などに留意し
丁寧なマッチングをしたとすれば
「Aさんにはズバリここです!!」
という会社はそんなに多くないはずです。
精緻なマッチングをすれば
十数社もご紹介すべき会社があるわけがないのです。
この点がシステムマッチングの限界です。
大手人材紹介会社経由で書類選考で不合格になる方々の中には
私経由でご紹介すれば、書類選考を通過して面接に進める人もいます。
実際、一度は大手経由で不合格になった方を
内定・入社まで持って行けたケースが複数例あります。
弊社のクライアントの多くの社長さんがおっしゃいます。
社長さん:「武谷(たけや)さんに紹介されたら
面接しないといけませんよね(笑)。
何らか根拠があって紹介したんでしょう?」
私:「ご面接いただけるんですね?
ありがとうございます!!
はい、可能性が無いのであればご紹介しません。
見所がある人だからご紹介しています。」
実際、今回のAさんも私がご紹介した2社は
両社とも即日書類通過して面接に進まれました。
私からご紹介すれば
書類選考突破率95%なので当然の結果です。
そして、面接の前に
各社の傾向と対策をお教えすれば
Aさんが内定をGETできる可能性もあるのです。
個々の人材紹介会社の内情を知る人材コンサルタントはあまりいませんし
多くの社長さんと直接やり取りできる人も少ないです。
且つ、勝手ながら私が尊敬・信頼できる社長さんの会社に絞っています。
その結果、ミスマッチによる短期退職者も極めて少ないのです。
従って、多くの皆さんは登録する順番を間違えています。
人材紹介会社を志望される方は
大手人材紹介会社に登録される前に
私にご相談された方が安全です。
転職失敗リスクや無駄な応募(労力)を軽減できます。
ご経歴やご希望条件などによって
無理なものは無理とはっきり申します。
当然ながら、弊社は大手人材紹介会社ともお取引きさせていただいております。
「まずは大手で基礎体力をつけた方がいい」
というような方は大手にご紹介しています。
私もスタートは大手でしたし
学べる事も大変多く
切磋琢磨できる優秀な社員がたくさんいます。
実際、今は独立している人たちも
元々は大手出身という方が大変多いです。
また、私が取引きしていない会社は
その理由もお伝えします。
例えば、弊社は医療系に特化した人材紹介会社とのお取引きは
ほとんど行っておりません。
この分野は弱いです。
そんな意味でも、大手人材紹介会社に登録した方が良いと判断した場合は
そのようにお伝えします。
求人を数多く紹介してもらえるのは良い事だと思います。
しかし、そこで求職者の方はよく考えて
丁寧な転職活動をしなければ失敗します。
「応募できる会社がこんなにたくさんあるんだ!!」
と浮かれて
よく考えず
また事前の予備知識も不十分な状態で
片っ端から応募したのでは受かるものも受かりません。
転職活動はスタートが大切です。
何を優先してどこから受けるべきなのか?
どんな対策が必要なのか?
そのためには
1 自分の経歴を棚卸しする。
2 自分の目指す方向を定める。
3 応募する企業の研究を十分する。
そこまで1社1社丁寧に応募し面接を受けるべきなのです。
書類選考も面接も一期一会です。
「とりあえず応募してみよう」
「とりあえず面接に行ってみよう」
そんな気持ちで十数社も応募して
軒並み不合格になっても
残るのは敗北感だけですよね。
エージェント任せにするのではなく
自分の頭でよく考え丁寧に活動する事。
この事を決して忘れないでいただきたいと思います。
「ひとつの事でも
なかなか
思うようには
ならぬものです
だからわたしは
ひとつの事を
一生けんめい
やっているのです」 みつを
合掌。