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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「隣の芝生は青く見える?」

「隣の芝生は青く見える?」

転職のご相談にお越しになる方々の中には

具体的にはっきりと転職を考えているわけではなく

何となく漠然と

「転職したらどうなんだろう?」

という感じで来られる方もいます。

「このまま今の会社にいて先はどうなるんだろう?」

「一生同じ会社や同じ仕事ではなく違う事もしてみたい」

「もっと他に現職より魅力的な会社や仕事があるのではないか?」

多くの情報が簡単に集まる時代になりましたから

こうした思いを抱く方がいても当然なのかも知れません。

高度経済成長期にはまだまだ終身雇用が当り前でしたし

バブルが崩壊するまでは右肩上がりで

給与や福利厚生にも満足している方が多かったでしょうから

将来への不安を感じる方も少なかったと思います。

しかし、現代のように終身雇用制度が崩れ

経済や産業の変化のスピードも速くなり

転職して成功した人の話などを見聞きするようになると

今の自分に不安を感じる人も出てくるのだと思います。

物質的満足と同時に精神的満足を求める人が増えてきた

というのも背景にあるかも知れません。

特に、転職経験がなく卒業して以来1社しか経験していない人は

「他社も見てみたい。違う仕事をしてみたい。」

という好奇心が芽生えたとしても決して不思議ではありません。

ただ、実際に転職活動をしてみて

転職を思いとどまる人も少なくはありません。

転職市場の現実を目の当たりにした時

今までの自分がいかに恵まれていたか?

本当に新しいチャレンジをする覚悟が持てているのか?

家族や上司を説得できるのか?

こういった具体的な課題を突き付けられることになるからです。

「隣の芝生は青く見える」

と言いますが

何となく漠然と外から眺めていた時と

いざそこに飛び込んでみた時では

大きな違いがあります。

それでも転職活動をしてみて

「やっぱり自分は今の会社に残って頑張るべきだ」

と判断できたのであれば

それは無駄な経験ではなかったと言えます。

自分の覚悟が足りなったことを認識する時間になったかも知れませんし

自分の生き方や適性などを改めて考える機会になったであろうとも思います。

転職したからキャリアアップができるわけではありません。

転職後に何かを得て成長できてこそキャリアアップできるわけです。

それを得るためには「今の自分」をよく知らなければなりません。

「今の職場、今の仕事、今の自分」

それを一度客観的に捉えて考えてみることが大事ですね。

転職活動とは現実の自分と向き合う良い機会なのかも知れません。

「なやみはつきないな
 生きているんだもの」                みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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