「貴方は運がいいですか?」
ご存じの方も多いと思いますが
パナソニックの創業者である松下幸之助さんは
社員の採用面接の際に必ず
「貴方は運がいいですか?」
と聞いたそうですね。
「はい、私は運がいいです」
と答える人を採用したそうです。
これは、実際に運がいいかどうかが問題ではないというのはもう皆さんおわかりでしょう。
松下幸之助さんがみたのは
その人の考え方、物事の捉え方なのだと思います。
運がいい人悪い人という定義も難しいもので
何をもって運がいいかとするかによって解釈はずいぶん違ってきます。
また、人生の中で人それぞれに運がいい時も悪い時もあるのが当然です。
それでも、これまでの人生を振り返って
「自分は運が良かった」と思える人は
物事をネガティブに捉えることなく
自分の環境にも感謝して生きているということでしょう。
「運が悪かった」と思う人は
自分自身がどうかではなく
あくまでも周りの環境や状況によって
自分にあまりいいことがなかったと考えているのです。
転職活動の面接時に必ず聞かれることが
「転職理由=転職をしようと思った動機」
ですよね。
ここで、ネガティブな話ばかりをしてしまってうまく行かない方がいます。
実際にはネガティブな事
嫌だと思う事があるから転職したいというのは当たり前であって
全く一つの不満もなく転職したいと思う人などほとんどいません。
ただ、それを相手にどう伝えるか?
つまり、そのネガティブな事項や不満材料をどう捉えるか?
という部分が大切だと思うのです。
「○○が不満で嫌でした。だから転職します」
と言ってしまうと
それはただ嫌な事から逃げている印象しか与えません。
不満な事があった時にどうするか?
それを改善するべく努力をしたのか?
満足のいかない環境であったからこそ得られたものもあったのではないか?
そこまで考えて相手に伝えれば
全く同じ事実であっても伝わり方は違ってきます。
そうした考え方や捉え方をできる人ならば
新しい環境で自分の予想しない状況や困難に出会っても
それをポジティブに切り抜ける方法は何なのか?
を考えることができるでしょう。
「起こった事象」や「現在の状況」が問題なのではなく
それをどう考えるかという事が一番大切だということですね。
そう考えると、応募先企業に対する捉え方も変わってくると思います。
どんな企業へ行っても
希望する環境が絶対に保証されるものではありません。
経済状況が変わる、資本が変わる、戦略が変わる、上司が変わる等々
何かが変わる事によって思ってもみない環境になることもあります。
ですから転職すればオールオッケーになるわけではない。
そういう前提で考えておく事が大事なのではないでしょうか?
そしてその時々で
「自分は運がいいのだ」
と信じて前に進むことができれば自ずと道は開けてくるのでしょう。
皆さんもぜひ改めて
「これまで運が良かった自分」
を振り返ってみてください。
「しあわせはいつも
自分のこころがきめる」 みつを
合掌。