「大手とブティック型との使い分けが加速」
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)は
どれぐらいの確率で
書類NGと面接NGを出していいものでしょうか?
この点、大手人材紹介会社とブティック型人材紹介会社とでは
大きな違いもあるでしょう。
また、個々の人材紹介会社の経営方針・営業戦略によっても異なります。
従って、ここで書かせていただくのは
あくまで私の私見や想定です。
大手人材紹介会社の場合は
多くの人材をあまり絞らずに紹介するので確率は下がるでしょう。
それにしても 「人材紹介会社です」 と言うからには
これぐらいの確率は欲しいです。
(大手人材紹介会社に要望したい確率)
・書類通過率:30%以上
・一次面接通過率:30%以上
30%×30%=9% ですから
これでも二次面接に進む確率は10%を切ってしまいます。
仮に
・二次面接通過率:50%
・最終面接通過率:50%
とすると
9%×50%×50%=2.25%(紹介決定率・内定辞退者は削除) ですから
1万件紹介しても内定まで到達する件数は、225件です。
ただ、毎月8~10万件も紹介しているとすれば
結果としては
毎月1800~2250件も決まるわけです。
1800件×12か月×平均単価130万円=約280億円(年間売上)
2250件×12か月×平均単価130万円=約350億円(年間売上)
多分、リクルートキャリアの人材紹介部門の業績は
この範囲内にあるのではないでしょうか?
なんか算数の時間みたいになって済みません。
一方、ブティック型人材紹介会社はどうでしょうか?
(ブティック型人材紹介会社に要望したい確率)
・書類通過率:50%以上
・一次面接通過率:50%以上
50%×50%=25% ですから
二次面接に進む確率は25%になり
大手人材紹介会社の2.5倍以上の確率です。
仮に
・二次面接通過率:60%
・最終面接通過率:60%
とすると
25%×60%×60%=9%(紹介決定率) ですから
大手人材紹介会社の4倍の決定率になります。
しかし、ブティック型人材紹介会社は
とても月1万件の紹介などできません。
10人のコンサルタントがそれぞれ20件紹介できたとしても
せいぜい月200件が関の山でしょう。
仮に200件紹介できたとして
200件×9%=18件 です。
18件×12か月×平均単価150万円=約3億円(年間売上)
10人のコンサルタントで3億円やれたら結構な精鋭部隊です。
紹介決定率の低い大手人材紹介会社が紹介件数で勝負するのに対して
紹介件数の少ないブティック型人材紹介会社は紹介決定率で勝負する。
選択するのはお客様であるクライアントであり
キャンディデートです。
お客様にとって選択肢が多い事は良い事だと思います。
我々はあくまで選ばれる側
「まな板の上の鯉」 です。
どうぞ各社の特色を見極めていただき
使い分けてください。
「夢中で仕事をしているときは
自分を忘れる
自分を忘れているときの
自分が本当の自分で
一番充実して
しあわせなときだ」 みつを
合掌。