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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「心の余裕:忙しくて大変ですが持ちたいですね」

「心の余裕:忙しくて大変ですが持ちたいですね」

40代の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)Aさんが相談にお越しになりました。

明るくコミュニケーションも闊達で好人物だったのですが

転職歴の多さと

年齢の割に人材紹介コンサルタントの経験年数が少なく

ご案内できる案件がありませんでした。

私:「お役に立てずすみません。

転職活動中との事でしたが

もうどこか面接に行かれましたか?」

Aさん:「いいえ、難しいのはわかっていますので

お話を聞いていただけただけでありがたいと思っています。

直近ではC社の面接に行きました。」

私:「C社はいかがでしたか?」

Aさん:「結果はダメでした。

私はすごく興味のある会社さんだったのですが・・・。

もう面接の最初から

面接官の方のご対応があからさまに駄目だとわかる感じでした。」

私:「どんな感じだったのですか?」

Aさん:「面接の間中、早く終わらせたいという感じがすごく伝わりました。

終わってエレベーターまでお見送りいただいた間も終始無言で笑顔もなく

何だか気まずい雰囲気でした。

書類を通してくださった方と面接官の方の認識が違っていて

本来書類が通るべきじゃなかったのかも知れませんね。」

私はC社に関してもよく知っていますので

確かにAさんの書類はよく通ったなと感じました。

しかしながらC社のこの面接対応は大変残念に思います。

面接官の方は忙しい中

面接をしなければならず

早く切り上げたい事情があったのでしょう。

しかし、仮に通常1時間の面接を40分に切り上げたとして

そのたった20分を捻出するために

面接官とキャンディデート双方が気まずい時間を過ごさなければならない。

少なくともそのキャンディデートのC社に対するイメージは悪くなる。

その人が誰かに話せばその話が伝わる。

誰にとっても良い事が一つも起こらない。

書類選考を通した以上

面接はしなければならないのですから

合否判定は別モノとして

一期一会たった一度の面接の時間を

お互い気持ちよく過ごす事はできなかったのだろうか?

それこそが 「心の余裕」 ではないかと思います。

帰りのお見送りでの雰囲気が悪かったという話がありましたが

人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の皆さんも

エレベーターや入口まで登録者の方々をお見送りする事が多いと思います。

面談の緊張感から解放された

そんな短いひとときにこそ笑顔で雑談を交わす事ができれば

1時間の面談内容がどうであっても

お互いに気持ちよく挨拶をして別れることができますね。

お送りする途中で

ちょっとしたプライベートな話や本音などが聞ける事も少なくありません。

何でもないそうしたちょっとした 「心の余裕」 を持つことで

自分自身は勿論

自分に関わる全ての人が気持ちの良い時間を過ごす事ができます。

小さな事だと思われるかもしれませんが

大変重要な事だと思います。

弊社にお越しいただいた全てのお客様は

そのお姿、お背中が

道路の角を曲がって見えなくなるまで

必ず最敬礼でお見送りしております。

何度も振り返られて

お礼をされてお帰りになる方も大変多く

面談内容はどうであれ

「ありがとうございます。頑張ってください!!」 と思い

大変すがすがしい気持ちになります。

「やれなかった

 やらなかった

 どっちかな」                       みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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