「来年のことを言えば鬼が笑う」
今日は11月の最終日、いよいよ明日から12月ですね。
そんな折、最近ご相談の方々の中にはこんな人がいます。
「人材紹介コンサルタントの仕事に興味を持っており
ご相談させていただきたいと思っています。
転職の時期は1年後を考えています。」
転職は人生の中でも大きな節目ですから
慎重に考えたいのはよくわかります。
でも、ここでよく考えてほしいのです。
1年後に、今と同じ経済状況や採用状況があるかどうかもわからないのです。
ですからそのことを今相談しても的確な情報は得られません。
転職したいと思っているのに
なぜ今ではなく1年後なのでしょう?
そして今、その情報収集をしなければならないのは何故なのでしょう?
「来年のことを言えば鬼が笑う」
という諺があるのはご存じですよね。
「将来のことなど前もって知ることはできないのだから
あれこれ言っても仕方がない。
予測できるはずのない未来のことを言うと
鬼でさえおかしくてせせら笑う。」
という意味です。
経済や産業を取り巻く環境の変化は年々早くなっています。
どんなに優秀な人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)でも
1年後の状況を正確に予測することなどできないのです。
そんな「仮定」をもとに色々と考え想定してみても
結局はすべて意味のないことになってしまう可能性もあります。
大切な1年間を無駄にすることになります。
「転職に適した時期はいつですか?」
というご質問も時々あります。
これも
「まさに今です!!」
とお答えしています。
明らかに景気が悪い時など
転職するには厳しいタイミングもあるでしょう。
年度変わり目や賞与の時期など
節目もあるとは思います。
でも自分が転職することを考えた今以上にベストな時期はありません。
人材紹介コンサルタントの仕事は
他業種の営業などと比べて短期スパンで
スピードを要する仕事の一つだと思います。
一つ一つ深慮することは大切ですが
そこに長々と時間をかけているわけにはいきません。
その時々の状況を踏まえて
スピーディに深く考え決断することを求められます。
直感やご縁といったアナログ感覚も非常に大切です。
大切なのは「今」です。
来年生きているかどうかさえ
誰にもわからないのですから。
「やれなかった
やらなかった
どっちかな」 みつを
合掌。