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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ロジックツリーを作り本質的な面接対策をしよう(後編)」

「ロジックツリーを作り本質的な面接対策をしよう(後編)」

昨日のブログの後編です。

面接対策は必要に応じて大切なことではありますが

表面上だけの対策では難しいことも多いのです。

例えばロールプレイングを交えて面接対策をしてもこんな感じになります。

私:「なぜ、当社を志望したのですか?」

Cさん:「御社は求職者からの評価も高く

社風もよく離職率も低く

社員の方々は皆さん長く勤めていらっしゃるとお聞きしました。

そういうところを魅力的に感じました。」

私:「その理由だとCさん自身の仕事上の動機がありませんね。

 仕事において●社に入社するとどんな成長があるのか考えてみましたか?」

Cさん:「そうですね、正直に言いますと

 ●社に行った場合とX社に行った場合で

 どう違うのかがあまり深く考えられていません。」

私:「では先ほど求職者からの評価とおっしゃいましたが

 それは具体的にどういうことですか?」

Cさん:「えっとそれは・・・・・。

ご相談に来られた方の満足度が高いということでしょうか?」

私:「満足度が高いとはどういう状況だと思っていますか?」

Cさん:「親身に相談にのってもらったとか・・・・・。

 適切な求人を案内していただいたとか・・・?」

質問が深く掘り下げられるほどに答が曖昧になり

自信を持って答えられなくなります。

これは面接対策以前に

「なぜ自分はこの仕事がしたいのか?」

「自分のなりたい人材コンサルタントとはどういうものなのか?」

といった根本的なところを深く考えられていないのです。

面接の苦手な人には大きく分けて2つのパターンがあります。

① 自分の答の根拠を考えられていない。

「なぜ、そう思うのか?」という掘り下げた質問に対応できない。

② 自分の頭の中ではある程度考えられているのに

言葉やコミュニケーションの中で表現することができない。

前者の場合はまず質問のロジックツリーを作り

自分の意見の根拠となるものを探し出して整理する必要があります。

質問⇒答①⇒答①への質問⇒答①への質問に対する答②⇒答②への質問

⇒答②への質問に対する答③

というようにどんどん掘り下げて書き出してみます。

後者の場合は何度も口頭での反復練習をしてみるのもいいですが

元々持っているコミュニケーション力によっては対応が難しい場合もあります。

いずれにしても、自分の核となる「仕事への思い」と

「これまで身につけてきたことは何か?」

「これから身につけたいものは何か?」

をより具体的に簡潔にお話できることが重要です。

日々仕事の中で求職者の方々にアドバイスしていることでも

自分のこととなるとうまくできないこともありますね。

ご自身の転職活動経験により

人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)としての奥行も

また広げていけるかも知れません。

「花を支える枝 

 枝を支える幹

 幹を支える根

根はみえねんだなあ」            みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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