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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ブラック企業大賞?」

「ブラック企業大賞?」

以前、流行語大賞にもノミネートされた 「ブラック企業」

今やみんなが知っている言葉だ。

更には

「ブラック企業大賞」 

なるものまで発表されている。

それぐらい社会的に注目されている。

ただ 「何がブラックか?」 というのは

主観の問題による部分が大きい。

同じ人材紹介会社でも

人によって判断が違う。

・寝る間もなく働いているのにブラックだと思っていない。

・大して働いてもいないのにブラックだと思っている。

だから、ブラック企業かどうかは

合法か違法か? の部分を別とすれば

結局は働く社員の感じ方によって様々だ。

もっと言えば

仮に違法な過重労働であっても

社員がブラックだと思っていなければホワイトなのだ。

では、社員はどのようにブラックかホワイトかの判断をするのか?

例えば、下記のような物差しがある。

1 周囲の社員と馴染めるか?

2 仕事や職場環境が原因で退職する社員がたくさんいるか?

3 社長や役員、上司との関係が近いか?

上記1は、大半のキャンディデートにとって大きな問題となっていない。

「周囲の社員との人間関係が悪い」 という転職理由をあげる

人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)は珍しい。

この業界は基本的に良い人が多いのだ。

上記2は、あまりに多くの社員が病気や過労で退職に追い込まれると

さすがに途中から 「おかしい」 と思い始める。

経営者にとって会社は 「ワールドカップ」 や 「オリンピック」 でも

社員にとってはそこまでの一大事ではないのだから

嫌がる人に過重労働を強要しない事だ。

上記3は、大変多いケースである。

「入社当初はあんなに近かった経営者や上司が遠くなった」

「社長の姿を会社で見なくなった。

 一体何をやっているのかわからない。」

など頻繁に聞かれる話だ。

従って、 「ブラック」 とは 「悪」 ではない。

「ブラック」 とは 「闇に隠れて見えなくなること」 である。

例えハードワークでも開かれたオープンな経営をしているかぎりは

大きな問題にならない。

それを言ったら

昔のリクルートもインテリジェンスも立派なブラック企業だったが

多くの社員がその気になって付いてきたから

今がある。

オープンな経営でなくなった時、一気に深刻な問題になる。

優良企業が突然ブラック企業に変わってしまう。

社員誰もが 「その先を知りたい」 という欲求を持っている。

知った先にあるものに共感して希望が持てれば

社員はついてくる。

「社員なんかに言ってもどうせわからない」

というのは

最も重要なステークホルダーを無視する態度であり

その他のステークホルダーに対しては

もっとひどい態度を示す経営者となるだろう。

なぜならば

この仕事はまぎれもなく

個々の社員=人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)

が支えているからだ。

歯車が狂って来ると

こんな当たり前の事さえもわからなくなる。

スペアがあると思ってしまう。

人にスペアはないのだ。

この勘違いが 「お金の怖さ」 だろうか?

「なぜ会社を大きくするのか?」

「なぜ一番にならなくてはいけないのか?」

今こそ

そんな青臭い対話も必要だと思うのはセンチメンタルだろうか?

「一とは原点

 一とはじぶん」                                みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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