「人材紹介事業スタートアップ失敗」
先日、元上司の天才営業マネージャーがお越しになって
2時間ぐらい話しました。
人材紹介業界の生き字引ですし
今も現役バリバリで全国を飛び回っていますので
ものすごい情報量です。
その時の会話の一部です。
私:「名古屋で人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)を探している
人材紹介会社はありませんかね?」
天才:「大手を含めて、ない事はないけど。」
私:「そうですか?
大手には私から直接紹介できますが
地場の有力な人材紹介会社はないですかね?」
天才:「少しあるよ。
聞いてみようか?」
私:「はい、是非宜しくお願い致します。
独立系はないですか?」
天才:「だって、Sさんの会社は売ったしさ
他には元リクルートのOBが地道にやってる会社はあるけど
そんな簡単に人は増やさないよ。」
私:「そうですか、やっぱり難しいかな?」
天才:「誰かいるの?」
私:「はい、名古屋に帰りたいという人は時々来ますし
今も名古屋で働いているので
今後も名古屋で働きたいという人もいます。」
天才:「いい人?」
私:「はい、かなりバリバリです。」
天才:「ふーん、年収は?」
私:「700万円です。」
天才:「ふーん、それは東京での年収でしょう?
希望年収は?」
私:「700万円です。」
天才:「そんなの無いよ!!
その年収は地元では部長・役員クラスの年収だよ。
ダメダメ。
最初は500万円からスタートしないと。」
私:「そこまで落とさないと駄目ですか?」
天才:「当り前じゃん。
700万円とか無いし、たとえあっても非常に重い責任を負わされて
1年後にはクビだよ。」
私:「確かにそうでしょうね。」
天才:「だからさ、最初は500万円でも実績出して
700万円に上げてもらえばいいじゃん?」
私:「はい、それが常識ですよね?」
天才:「そうだよ。
自己都合で地元に帰りたい。
その後は転勤もできません。
でも年収は東京レベルを維持したいなんて
そんな事を本気で希望するとしたら
およそ俺たちと同じ仕事をやっている人間の相場観とは思えないだろう?」
私:「確かに、それが常識ですよね。
それぐらい自信があるなら
名古屋で独立した方がいいですね?」
天才:「そうだよ。
俺が現地事情を説明してやろうか?」
私:「いやいや、それは私がやりますので大丈夫です。」
天才:「ずっと500万円だと言ってるわけじゃないんだよ。
実績を上げたら、700でも800でももらえばいいよ。
ただ、最初から700では話にならないという事だ。
500万円でも現地ではかなりいい年収だよ。」
私:「わかりました。
ところで、名古屋の市場はどうですか?」
天才:「そうだね。
さすがにリーマンショック後は厳しかったけど
今はそれなりに戻ったね。
ただ、東京に比べると小さくて狭いよ。
俺もさ、地場企業の人材紹介事業の立ち上げコンサルをやってたんだよ。
でも、撤退しちゃった。
そんな新規投資している余裕も無くなって撤退したよ。
俺も毎週2日名古屋に通ってさ
朝から晩までやったんだけど初の撤退。」
私:「そうですか?
天才がコンサルしても駄目でしたか?」
天才:「そうだね。
毎月150万円もらってたけど
最後はどうしようもなかったよ。」
私:「週2日・月8日で150万円?
それだけで年収1800万円じゃないですか?」
天才:「そうだね。
でも、そんなにもらうと
残りの3日で真面目に人材紹介をやる気がなくなって
ダラダラ草食になって駄目だね。
だから、俺はコンサルの収入が無くなって
元の肉食に戻れたから良かったと思ってるよ。
コンサル依頼主の社長とは今でもいい関係だし。」
私:「それは結果としては良かったですね。」
天才:「そうだね。
やっぱりさ、常に心の中は肉食じゃないと駄目だよ。」
私:「はい、そうだと思います。」
天才:「心身ともに若くないと駄目だろう?」
私:「はい、その通りだと思います。」
天才:「俺なんかハードな運動はするし
食事も自分で作るし
この年齢で体脂肪率13%だよ。
今が人生で一番充実してるよ。」
私:「ははー、見習います。」
「一生勉強
一生青春」 みつを
合掌。