「独立するなら早い方がいい?」
先日、優秀な人材Aさんが相談にお越しになりました。
立派な会社で取締役にまでなった人です。
それも同じ業界で長く勤務されており
豊富な人脈もお持ちです。
「現場⇒中間管理職⇒取締役」 と全て経験されています。
それでもサラリーマンとして転職したいという人もいらっしゃいますが
ここまでやったら独立開業されてはいかがでしょうか?
「大きなリスクを背負いたくない」 とか
「大きな組織のマネジメントが好き」 と言う方なら独立は勧めません。
ただ、Aさんは、
「もう組織には疲れました。
今後は人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の仕事がしたいんです。」
とおっしゃるのです。
Aさん:「でも人材コンサルタントの仕事は未経験なので
一度どこかで経験してから独立した方が安全ですよね?」
私:「一度経験された方がいいのですが
Aさんは既に40代後半で残された時間が少ないですよね。
また2~3年で辞めるつもりなら
相手の会社にも失礼なので
私もご紹介しにくいです。
Aさんは立派なビジネススキルや人脈を持っています。
更に過去には、人材紹介会社を使って数多くの採用をされていましたよね。
その時に、どんなエージェントが良いか悪いかわかったでしょう?
その時に感じた良いエージェントを真似すればいいじゃないですか?」
Aさん:「できますかね?」
私:「その不安感があればできます。
不安感を持たない人ほど失敗します。」
Aさん:「何か秘訣はありますか?」
私:「ありません。
ただ、自分が最も得意とする分野で勝負することです。
横に広げないで、縦に穴を深く掘ることです。」
Aさん:「そういうものですか?
一つの分野だけでは不安になります。」
私:「中途半端に領域を広げても大きな競合他社に勝てませんよ。
○○業界であればAさん
●●職種であればAさんと言われるようになってください。
そうすればAさんとご家族が生きていくのは難しくないです。
本当に独立したいんでしょう?」
Aさん:「はい。
何だか勇気が湧いてきました。」
私:「また何かあれば相談してください。」
Aさん:「今日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。」
というわけで
今日も優秀な人に独立を勧めてしまいました。
誰でも不安なものですが
腹をくくればそんなに難しいことではありません。
組織に縛られず自由に働きたい人には
是非チャレンジしてほしいと思います。
人生観が変わり、ストレスが大幅に減ります。
「名もない草も実をつける
いのちいっぱいの花を咲かせて」 みつを
合掌。