「サービス品質のギャップが人材紹介業界の評判を落とす」
リーマンショック前の2006年・2007年ぐらいの絶頂期と比較すると
人材紹介業だけでなく人材派遣業など
人材ビジネス全体の人気が低下しましたね。
リーマンショック後
2009年の大リストラが未だに少し尾を引いています。
ここ最近は好景気でかなり持ち直していますが
人気絶頂期と比較するとまだまだです。
以前は
「人の人生に関わる仕事」
「社会的貢献度の高い仕事」
「成長産業」
などと言う理由で応募してくる学生が多かったです。
社会人もそうでした。
ある意味、人材紹介業の問題点や課題が知られていなかっただけかもしれません。
実際、「人の人生に関わる仕事」、「社会的貢献度の高い仕事」 だと思います。
現役の人材紹介コンサルタンント(キャリアコンサルタント)の皆さんは
それを実感されていると思います。
しかし
「最後はクライアントとキャンディデートという
当事者同士が決めるのだから自己責任だ」
そこまで言い切って逃げるのは無責任だと思うのです。
本当にそうだったら、求人サイトで直接応募するのと変わりません。
企業と人材との間に人材コンサルタントという人間(自分)が介在して
双方をよく知った上でお見合いしていただくのですから
「求人サイトより良い転職」 が実現できないと人材紹介業の価値は無いですよね。
しかし、サービスの品質には
担当する人材紹介会社や人材コンサルタントによって
大きな差があります。
サービス品質の差が本当に大きいのです。
この人材紹介業界が抱えるサービス品質のギャップや不透明さという問題が
絶頂期ほど人気がなくなった理由の一つである事は間違いないです。
一般の人も人材紹介業界の実態を知るようになったきたわけです。
人材紹介会社や人材コンサルタントによって
経営理念や事業方針、サービス品質がバラバラなのです。
社員である人材コンサルタントの採用・育成方針や評価基準もバラバラです。
その結果、人材紹介業界全体の胡散臭さが抜けないのです。
一方で、中高年サラリーマンの方々からの問い合わせは絶えません。
「私は人材紹介業に関心がある」 「私は人材紹介業に向いている」
というようなものです。
私と同年代、その前後のご年齢です。
だいたい現年収は1000万円前後で
希望年収700~800万円以上が多いです。
人事のご経験者もいらっしゃいます。
もちろん、紹介できる求人は無いですが
丁重に返事をしています。
「50歳から新規開拓のTELアポを
新卒社員と並んで毎日100件できますか?」
これだけ聞くと、皆さんドン引きです。
人の相談に乗るだけが人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)だと
勘違いしている方が少なくないです。
未経験者でも年収700万円以上もらえると思っている人が少なくないのです。
そんな楽な仕事に見えているのでしょうか?
「GCDFやCDA、産業カウンセラー資格を取りました」
とおっしゃる方も多いです。
その努力は認めますし
持っていないより持っていた方がいいかもしれませんが
はっきり申し上げて業績との相関関係はほとんどないです。
この仕事は 「ザ・営業」 です。
あらためて言っておきます。
お客様にウソをついてはいけないけれど、
この仕事は 「ザ・営業」 なのです。
そんな甘くないですよ。
その辺の腹をくくって応募してくださいね。
もっと詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。
「いいことは
おかげさま
わるいことは
身から出たさび」 みつを
合掌。