「リクルートよ、どこへ行く?」
数年前、「リクルートの正体」 と言う
東洋経済の特集記事を読みました。
要約すると、下記のような感じです。
リクルートは
右肩上がりの人たちの生活を 「点」 でサポートしてきました。
進学、就職、転職、結婚、住宅など節目節目です。
でも、日本において右肩上がり人口は減っています。
だから、今後は海外に市場を求めるしかないです。
しかし、短期的に海外で大きな収益を上げるのは難しいので
どうしてもM&Aが必要になります。
そのために上場したのです。
代表的なOBの方々がコメントを寄せられていましたが
私はフェロー第一号の藤原さんの意見が
一番シンプルで共感できました。
「日本一の採用を続けているなら期待できる」
・今でも「最高の採用」をやっているのかな。
私がいた頃のリクルートは、人材採用に日本一パワーを割き、
カネをかける会社でしたよ。
コミュニケーション能力が高く実行力もある仲間を、自分たちで採用する。
一時期、七十数億円を採用費に充てていたほどです。
当時社長だった江副さんは、
採用したい学生なら銀行の頭取との面会の約束を蹴ってでも会いに行き、
採用が一番大事だということを社員に示しました。
(途中略)
・次は世界で一番の採用を目指さないと。
リクルートで学んだのは、人事によって社内の意識は一変するということ。
社長が朝礼で「今後は採用に力を入れるぞ」と言っても社員の意識は変わらないけど
一番売っている営業マンを採用課長に配置するだけで社内の意識は一変するものです。
(途中略)
・次のステージに進むには、アップルやグーグルより、
優秀な人材が世界中から集まる会社にならないとね。
リンクアンドモチベーションの小笹社長もこんなコメントをされています。
・入社後7年間、人事部で採用を担当しました。
その頃はリクルートに興味を持っていようがいまいが、
自分が採用したい学生を見つけて口説くという、
攻めの姿勢が基本でしたね。
130人の採用担当者で1000人採ったなんて年もありました。
「採用は営業活動だ」という考え方は私の中にDNAとして組み込まれており、
リンクアンドモチベーションの採用や人材に対する考え方にも反映されています。
私も 「人材力が企業の競争力を決める」 と思いますし
昔も今も未来も変わらない真実だと思います。
この考え方は
リクルートOBが作った
インテリジェンスでも踏襲されていると感じます。
採用に大変注力しているし
採用が上手です。
それから、折角採用した人材が
自由闊達にイキイキ働ける風土が大事ですね。
「自ら機会を創り出し 機会によって自らを変えよ」 江副浩正
合掌。