「貴方はどの条件を重視しますか?」
先日、お二人の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)と面談した。
Aさんは、大変なハードワーカーだ。
早朝から終電まで働き土日も出勤する。
自力でキャンディデートも集客し
毎月70人面談。
同時に新規クライアント開拓と
進捗管理も行っている。
帰宅したら
バタンキューで寝るだけ。
仕事一色の生活だ。
Aさん:「それでもこの仕事が好きなので続けたいんです。」
私:「そんなにこの仕事が好きですか?」
Aさん:「はい。
どんなにハードワークでも
お客様とのやり取りにとてもやりがいを感じています。」
私:「Aさん、そうは言っても今の生活を続けるのはやめてください。
失礼ですが
もうそんなに若くないし
ご家庭もお持ちだし
健康第一ですからね。
次はもう少し常識的な労働時間の会社をご紹介します。」
Aさん:「いえいえ、そんなにご心配いただかなくても大丈夫です。
まだまだ体力も気力も満々です。
ハードワークでも
正当に評価していただける人材紹介会社を紹介してください。」
もう一人のBさんは
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)のご経験も長く
立派な実績を持っている人だった。
私:「Bさんなら独立しても十分やっていけますよね?」
Sさん:「そうかもしれません。
でも、私は小組織の中で仲間と楽しく働きたいんです。」
私:「それでは、職場環境とか人間関係を重視されるわけですね?」
Sさん:「はい。
それさえあれば私は楽しく働けます。」
私:「年収面でのご希望はどうですか?」
Sさん:「あまり重視しません。」
私:「えー!!
Bさんの業績なら軽く1000万円はもらえますよ!!」
Sさん:「そんなに必要ありません。
年収はあくまでクライアントとキャンディデートに恵まれた結果ですから。
私はこの仕事を続けられれば十分です。」
私:「失礼ですが
ウソじゃないですよね?」
Sさん:「はい。
給料はフルコミでもいいですよ。」
私:「えー!!
本当ですか?
Bさんを採用したい会社は3000社以上ありますよ。」
Sさん:「本当ですか?
そう言っていただけるだけで嬉しいです。」
私:「まじですか?」
いやー、このお二人には頭が下がりました。
こんな奇特な人もいらっしゃるんですね。
私のようなチンピラが面談するのも申し訳ないです。
お二人がお帰りなる背中を見て、思わず 「合掌」 してしまいました。
「花はただ咲く
ただひたすらに」 みつを
合掌。