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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「退職交渉が大変!!」

「退職交渉が大変!!」

現在内定中だが、どうしても今の会社を辞められない人がいる。

ご本人の転職意欲は高く

内定した会社は第一志望で

年収を大幅に下げても入社する覚悟だ。

しかし、今の会社で

長期間暖めてきた大きなプロジェクトが今年開花する予定なのだ。

ご本人が一人で担当してきたので

ここで辞めてしまうと

お客様にも今の会社にも多大な迷惑がかかる。

明らかに社会人としては、このタイミングで辞めるべきではない。

その事は、ご本人も私も認識している。

実際、今の会社も引き止め攻勢が凄い。

課長、取締役、社長と次々に出て来て

強く引き止められている。

大企業の社長が二度も直接説得している。

これぐらい引き止められる人だから

どれほど素晴らしい人材か想像いただけると思う。

しかし

それほど素晴らしい人だけに

内定を出したクライアントはどうしても採用したい。

クライアントの社長さんや人事の方々も

「できる事は何でもやります」 

「入社日は4月まで待ってもいいです」 

と言っていただいている。

ありがたい話だ。

ご本人の今の会社も

「わかった。

 そこまで意志が固いなら辞めることは認める。

 しかし、今の仕事を責任を持ってやり遂げて辞めるのが

 あるべき社会人ではないか?

 他人に引き継げない仕事を途中で投げ出すのは

 人としてどうなのか?」

と言っている。

これも正論だ。

ただ、今の仕事に目処をつけて辞めるとなると、早くても1年後になってしまう。

ご本人としては大変苦しい状況だ。

このような場合

我々人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)は

目先の欲に目がくらんで、ご本人に無理をさせてはいけない。

ここで無理やり辞めさせるような事をすると

ご本人の社会的信用や貴重な人間関係を損なわせることになる。

それは、我々自身の信用をも損なうことにつながる。

だから、ご本人に

「無理はしないでくださいよ。

 今回は一旦内定を辞退されて

 1年後に募集していれば再応募してもいいですよ。

 1年後に募集していなければ

 それはご縁が無かったということでしょう。

 その時は別の優良企業をご紹介します。」

とお伝えしている。

「ただ、貴重な1年を義務感だけで仕事をするならば

 思い切って転職されるのも

 価値ある選択かもしれません。

 この先の1年間、高いモチベーションをキープできますか?

 時が経てば今の会社の上司の方々も理解してくれますよ。」

こんな気持ちを揺さぶるような話はしていないが

ご本人が一番よくわかっている。

最後はご本人が決めるしかない。

ご本人が決めないと後悔する。

どんなに引き止めが強くても辞めていい時もあるし

辞めない方がいい時もある。

その辺の見極めも

人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の重要な判断だ。

とにかく、中長期に渡ってお付き合いする事を前提にアドバイスを行っていきたい。

私も正直苦しいが

これも我々が乗り越えなければいけない苦しみだ。

「人ころがしの転職屋」 にならないようにしないとね。

「原点

 アノネ

 人間にとって

 一番大事なものはなにか?

 そこを原点として

 考えてゆけば

 あとは自然に

 わかってくるよ」                           みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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