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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「未経験者採用の利点」

「未経験者採用の利点」

今回は同じ中途採用でも

「経験者採用と未経験者採用」 があるので

これに関して触れたい。

人材紹介業界が好景気だった2007年までは、未経験者採用花盛りだった。

*そもそも当時は経験者が少なかった。

「人材紹介業は成長産業」

「人材紹介業は企業や人の成長に関わるやりがいのある仕事」

というような理由から

小さい業界ながらも人気産業だった。

従って、未経験の人にスカウトメールを送ると

30~60%の確率で返信があった。

そのような方々にお会いして

自分の体験も含め人材紹介の仕事のおもしろさを語ると

多くの人が人材紹介会社に応募してくれた。

当時は連日少なくて2人、多い日は4人面談していた。

その結果、多くの未経験者が人材紹介会社に転職したが

2008年にリーマンショックが起こり、2009年は大不況になった。

大手3社をはじめ、大半の人材紹介会社が厳しい人員削減に踏み切った。

この業界の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)数は半減した。

2009年は求人が一斉に無くな

リストラされた人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)が

毎日相談にお越しになった。

しかし、面談すれども面談すれども求人が無いので困った。

だから私も飛び込みで新規求人開拓営業をした。

しかし、リストラ中にコンサルタントを採用する人材紹介会社はほとんど無かった。

人員削減に伴いスペース縮小や

賃料の安いビルへの移転が一斉に起こった。

そしてやっとつらいつらい2009年が終わり

2010年が明けた。

2010年2月あたりから風向きが変わり、じわじわと求人が増え始めた。

そこからは地味ながら着実にじわじわ求人が増え続けて

いつの間にか求人過多で忙しくなり

今は多くの人材紹介会社が人材コンサルタント不足で困っている。

ただ、2007年以前のように

「営業経験があって、やる気があれば採用する」 

というモードではない。

採用に関しては慎重である。

まずは、即戦力の敏腕コンサルタントが欲しい。

でもそんな人は動かない。

動く時は独立する人も多い。

じゃあ、業績は普通でもいいから経験者が欲しい。

それも少ない。

それじゃあ仕方ない。

異業界でも営業で高い業績を上げた人が欲しい。

それでも少ない。

そんなに営業ができる人なら

人材紹介業以外でもたくさん求人があるからだ。

ここまで求人環境は人材紹介会社にとって厳しくなっている。

それでも時々

「人材紹介コンサルタントになりたい」 

という人がいる。

今も

「実は以前から興味があったんですよ」 

と言ってくれる人を数人サポートしている。

「新卒の横に並んで新規開拓のTELアポ100件しなきゃいけませんよ。」 

と脅かすが

「私は未経験なので当然だと思います。

 ゼロからのスタートだと思って何でもやります!!」

などとおっしゃる貴重な人がいる。

若くしてマネジメント経験をして苦労された人も多い。

「骨身にしみました。やっぱり企業は人次第ですね」 とおっしゃる。

このような人は

可能な限り面接していただくように求人企業にお願いする。

未経験者でも本気でやれば、1年で経験者に追いつける。

経験者は即戦力にもなるが

自分なりの仕事のスタイルや考え方を持っているので

それが新たな環境に適合しない場合は残念な結果となる。

その点、マッサラな未経験者は即戦力とは行かないが育成しやすい。

人気業界ではなくなった今

経験者も未経験者もホンモノが求められている。

立派な業界にして

早く本当の人気業界にしたいな。

「花を支える枝

 枝を支える幹

 幹を支える根

 根はみえねんだなあ」                      みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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