「踏み込んで提案しよう」
当然ながら仕事の優先順位をつけないと、時間ばかりかかって成果が上がらない。
特に 「決めるべき求人」 と 「難しい求人」 とに早く色分けすることが大切だ。
「決めるべき求人」 とは、「決められる求人」 のことだ。
そして、「決められる求人」 とは、下記二つの条件に集約される。
1 ターゲット人材にリーチできる。
2 ターゲット人材の応募意欲を喚起できる魅力的な求人である。
上記二つの条件が揃った求人にパワーを集中しなければ業績は上がらない。
上記二つの条件が揃わない難しい求人に対しては、二つの対処法がある。
A:放置する。
B:踏み込んだ提案をして、ターゲット人材の要件を緩和していただく。
上記Aを選択すると、二通りの結果が生まれる。
A-1:そのまま採用できない。
A-2:そのままでは採用できない事に気がつき、しばらくして求人要件が緩和される。
上記Bを選択しても、二通りの結果が生まれる。
B-1:提案しても求人要件が緩和されない。
B-2:提案をご理解いただき、求人要件が緩和される。
さあ、人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)としては、どれを選択すべきなのか?
当然 「B:踏み込んだ提案をして、ターゲット人材の要件を緩和していただく。」
を選択するのが普通だと思う。
しかし、踏み込んだ提案をしている人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)は多くない。
実際には、「A:放置する。」 を選択しているコンサルタントが多い。
難しい求人だと判断すると黙って放置する。
偉そうに言う私も放置している求人が多々ある。
自らを戒める意味も含めて書いている。
成功報酬だからと言って、それで良いのだろうか?
クライアントの経営者や人事担当者に対して
採用市場の需給バランスや
採用上の競合他社の説明をしなくても良いのだろうか?
その上で対処策を提案しなくて良いのだろうか?
確かに説明してもわかってくれないクライアントや
わかってくれても求人要件は緩和されないクラインアントは多い。
とは言っても
「A:放置する。」 を選択してしまったら
自らコンサルタントであることを放棄することになると思う。
「言って駄目でも言ってみる」 「1回で駄目なら2回・3回言う」
そんな勇気と粘り強さもないと、クライアントと対等な関係にはなれない。
一歩踏み込まないと単なる御用聞きになってしまう。
一歩踏み込んで提案する事も立派な介在価値だと思う。
「やれなかった
やらなかった
どっちかな」 みつを
合掌。