「転職者の痛みを知ろう」
我々は自分が入社したことがない会社を
他人様にご紹介してお金をもらっている。
食べた事が無い食物を他人様に売っているのと同じだ。
だからせめて 「転職者の痛みを知ろう」
痛みは100%わからなくても
わかろうとする姿勢が無い人間にこの仕事をやる資格は無い。
これは、リクルートの大先輩に言われた言葉だ。
我々がどれだけヒアリングしても
何度社長に会っても
自分が実際に入社してみないと
クライアントの職場実態を完全に把握することはできない。
「何となく良さそうな会社」というレベルで
キャンディデートに紹介しているに過ぎない。
その点、入社実績がある会社は比較的安心してキャンディデートに紹介できる。
入社された人材には
入社後に 「実際どうですか?」 というヒアリングを必ず入れる。
そのヒアリング結果を次の紹介に活かす。
幸い直近3年間に入社された方の状況を確認すると
短期退職(6か月以内)された方はいない。
だんだん定着率の良い会社に紹介実績が固まってくる。
逆に、離職率が明らかに高いとか
明らかに評判が悪い会社とはそもそも契約を交わさないし
交わしても後から悪い事実が判明すれば
すぐに紹介活動を停止する。
だから、100社程度と契約はしていても
真面目に紹介しているのは20社程度だ。
昨日も未取引の人材紹介会社の方から
丁重な求人依頼のお電話をいただいた。
先方様:「評判を聞いて電話したのですが
たくさん採用しなければいけないので協力してほしい。」
私:「失礼ながら御社の評判は悪い。
御社の社員の平均在籍月数はどれぐらいですか?」
先方様:「事業部によって違うので一概に言えない。」
私:「申し訳ないが、クライアントは選ばせていただいている。
また原則、社長自ら採用にからみ
直接やり取りさせてもらえなければ取引しない。」
先方様:「わかりました。
それでは仕方ないですね。」
私:「済みません。
将来ご縁があれば宜しくお願い致します。」
このようにお断りした。
★以下抜粋。
『安岡正篤 中村天風 の人望学』 プレジデント社
「君子は義にさとり、小人は利にさとる」
「利に放(よ)りて行えば怨(うら)み多し」
とは、『論語』 の中に出てくる言葉です。
皆が利を求めて行動するようになると
お互いに怨みあい
必ず人間関係
人間の生活
人間の事業というものを壊してしまう。
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貧富の格差に憤る人たちが世界中でデモを行っている。
お金は大切なものだが
富の奪い合いが引き起こすものは怖い。
お金という化け物と付き合うのは怖い。
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)は
この事を心して仕事に取り組まなければ
ただのブローカー(人ころがし)になってしまう。
そういう人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)ばかりになると
いつまでも社会的に尊敬されない業界になってしまう。
子供や親に胸を張って語れる仕事をしよう!!
「にんげん我慾のかたまり
にんげんのわたし」 みつを
合掌。