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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「転職者の痛みを知ろう」

「転職者の痛みを知ろう」

我々は自分が入社したことがない会社を

他人様にご紹介してお金をもらっている。

食べた事が無い食物を他人様に売っているのと同じだ。

だからせめて 「転職者の痛みを知ろう」

痛みは100%わからなくても

わかろうとする姿勢が無い人間にこの仕事をやる資格は無い。

これは、リクルートの大先輩に言われた言葉だ。

我々がどれだけヒアリングしても

何度社長に会っても

自分が実際に入社してみないと

クライアントの職場実態を完全に把握することはできない。

「何となく良さそうな会社」というレベルで

キャンディデートに紹介しているに過ぎない。

その点、入社実績がある会社は比較的安心してキャンディデートに紹介できる。

入社された人材には

入社後に 「実際どうですか?」 というヒアリングを必ず入れる。

そのヒアリング結果を次の紹介に活かす。

幸い直近3年間に入社された方の状況を確認すると

短期退職(6か月以内)された方はいない。

だんだん定着率の良い会社に紹介実績が固まってくる。

逆に、離職率が明らかに高いとか

明らかに評判が悪い会社とはそもそも契約を交わさないし

交わしても後から悪い事実が判明すれば

すぐに紹介活動を停止する。
だから、100社程度と契約はしていても

真面目に紹介しているのは20社程度だ。

昨日も未取引の人材紹介会社の方から

丁重な求人依頼のお電話をいただいた。

先方様:「評判を聞いて電話したのですが

      たくさん採用しなければいけないので協力してほしい。」

私:「失礼ながら御社の評判は悪い。

   御社の社員の平均在籍月数はどれぐらいですか?」

先方様:「事業部によって違うので一概に言えない。」

私:「申し訳ないが、クライアントは選ばせていただいている。

   また原則、社長自ら採用にからみ

   直接やり取りさせてもらえなければ取引しない。」

先方様:「わかりました。

      それでは仕方ないですね。」

私:「済みません。

   将来ご縁があれば宜しくお願い致します。」

このようにお断りした。

★以下抜粋。

 『安岡正篤 中村天風 の人望学』 プレジデント社

「君子は義にさとり、小人は利にさとる」

「利に放(よ)りて行えば怨(うら)み多し」 

とは、『論語』 の中に出てくる言葉です。

皆が利を求めて行動するようになると

お互いに怨みあい

必ず人間関係

人間の生活

人間の事業というものを壊してしまう。

*************************************

貧富の格差に憤る人たちが世界中でデモを行っている。

お金は大切なものだが

富の奪い合いが引き起こすものは怖い。

お金という化け物と付き合うのは怖い。

人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)は

この事を心して仕事に取り組まなければ

ただのブローカー(人ころがし)になってしまう。

そういう人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)ばかりになると

いつまでも社会的に尊敬されない業界になってしまう。

子供や親に胸を張って語れる仕事をしよう!!

「にんげん我慾のかたまり 

 にんげんのわたし」                      みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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