「エモーショナルキャピタルを育みましょう」
以前、リクナビネクストのメルマガに良い事が書かれていましたので引用します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エモーショナルキャピタル(Emotional Capital)とは訳すと「情的資産」。
まだ、耳慣れない人も多い言葉かもしれませんね。
会社の資産には、お金や施設・設備などのビジネスキャピタル(事業資産)、
社員の間で受け継がれてきた技術・知識・ノウハウなどのインテレクチュアル
キャピタル(知的資産)があります。そして、最近ではこれらに加えて、従業
員の自発的な意欲やお客様の役に立ちたいという気持ちをエモーショナルキャ
ピタルと定義し、重視する考え方が浸透しつつあるのです。
現場で働く人にとっては当たり前のことですが、多くの人は、純粋にお金のた
めだけに働くわけではありません。社会の役に立ちたい、お客様に満足しても
らいたい、役に立つ存在として認められたい、正しいことをしたい、そうした
気持ちが必ずどこかにあるはず。従業員のそんな気持ちが一つにまとまれば大
きなエネルギーになりますよね。これは会社にとって大事な資産なのです。
平成不況期の成果主義導入、リストラの断行は、結果として従業員の意欲や一
体感を減退させ、職場の活力が失われた会社もたくさんありました。それに対
する反省もあって、ここ数年の間にエモーショナルキャピタルへの注目度が徐
々に上昇。従業員の意欲を高め、一体感を生み出すような経営・マネジメント
手法を導入する企業も増えてきたというわけです。
目先の効率を優先した経営に走りがちなこういう時期こそ、会社のエモー
ショナルキャピタルへの意識が問われます。例えば、従業員一人一人を
大切にしているかどうか(安易なリストラに走っていないか)。現場の意見を尊重し、
士気を高めるマネジメントをしているかどうか。チームワークを大切にしているかどうか。
前向きな気持ちで長く働ける職場を求めている方は、会社選びの際にこれらの点を
チェックするといいかもしれませんね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この「エモーショナルキャピタル」を重視する経営というものは
「言うは易き行うは難し」だと思います。
会社を潰さない為には
止む無くリストラに踏み切らなければならない局面もあります。
また、業績が悪くなると自ずと職場の雰囲気も悪くなり
マイナスのバッドサイクルができてしまい
「エモーショナルキャピタル」が損なわれる事が多いです。
逆に業績が良くなると自ずと職場の雰囲気も良くなり
プラスのグッドサイクルができて
「エモーショナルキャピタル」が豊かになる事が多いです。
業績が悪い状況でも
「エモーショナルキャピタル」を豊かにできる経営者は凄い人だと思いますが
そんな経営者の話はあまり聞いた事がないですね。
それぐらい 「業績」 というものが大事なんです。
ただ、常日頃から「エモーショナルキャピタル」を重視する経営をしていれば
市場やお客様の変化にも敏感になりますので
結果として業績もあまりひどい事にはならないだろうと思います。
いずれにせよ、「業績」 と 「エモーショナルキャピタル」 とは、鶏と卵の関係ですね。
「花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根はみえねんだなあ」 みつを
合掌。