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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「会議が多すぎる会社で病んでいる人」

「会議が多すぎる会社で病んでいる人」

「今より楽したいけど年収は下げたくない」

そんな美味しい話があるかい?

先日、相談にお越しになった人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の

Aさんがおっしゃった。

私:「はは、正直ですね。

   でも、楽になりたいと言っても

   ちゃんと人並みに仕事はするんですよね?」

Aさん:「そうなんです。

     楽をしたいと言っても、ちゃんと働いて結果は出します。」

私:「逆に今はそんなに厳しい環境なんですか?」

Aさん:「人材紹介の実務だけなら喜んで続けたいのですが

     とにかく会議が多いんです。」

私:「どんな会議をやってるんですか?」

Aさん:「会社の業績と顧客満足とが一致する指標を考えて決めようとしています。」

私:「そんな指標は成約件数では駄目なんですか?」

Aさん:「私もシンプルな方が良いと思うのですが

     わざと課題を複雑化しているんです。」

私:「どうしてわざわざ複雑化するんですか?」

Aさん:「多分、マネージャーの点数稼ぎだと思います。

     斬新で格好いい指標にしたいのではないでしょうか?」

私:「馬鹿げてますね。

   そんな暇人に付き合っている場合じゃないですよ。

   そんなの部長か役員に言って止めさせたらいいじゃないですか?」

Aさん:「そんなめちゃくちゃな事はできません。

     そんな事をしたらマネージャーに申し訳ないです。」

私:「Aさんは優しい人ですね。

   でも、どっちがめちゃくちゃですか?

   マネージャーなのか? 

   Aさんなのか?

   我慢しないで吐き出さないと病気になりますよ。」

Aさん:「はい、病気になりそうです。

     忙しくて忙しくて

     派遣のアシスタントも夜10時まで働いています。

     私たちも残業規制でオーバーしても申請できません。

     申請したら評価が下がります。

     また、私が何か言っても

     会社の方針としてやっている事なので変わらないと思います。」

私:「完全に先祖帰りしてますね。

  『会社の業績と顧客満足とが一致する指標』 なんて

  大昔から考えているでしょう?

  既に結論は出ているでしょう?」

Aさん:「会議だけじゃないんです。

     あまりにも組織改変が多すぎるのも

     業績向上を阻害していると思います。」

私:「まるで官僚組織ですね。

   自分の仕事を作るために働く管理職が増えて

   結果として組織や人のモチベーションが

   下がり業績が上がらなくなる。」

Aさん:「私も以前は大企業にいましたが

     その時よりもっと大変です。」

私:「新たな指標を作れば人が動くと思っているんですかね?

   まあ、他にやる事が無いからやっているんでしょう。

   私にも似たような経験があります。」

Aさん:「そうですか?

     似たような経験が?」

私:「この業界の組織に、そんな重層構造は必要ないんです。

   マネージャーは小さなユニット長となって

   プレイングマネージャーをやればいい。

   その上はいきなり役員でも社長でもいい。

   階層は少ないほど組織の活性度は保たれます。

   顧客満足度も向上します。

   課長、部長を増やすと

   増やした分だけ業績に直結しない仕事ができてしまう。

   そして、管理職の数だけ会議が増える。

   必要だとすれば、クレーム対応課長ぐらいでいいんです。」

Aさん:「私も私の仕事の邪魔をしないでほしいと思います。

     もっと純粋にお客さんと向き合う時間を増やしたいです。」

私:「じゃあ、純粋にお客さんと向き合える会社に転職しますか?」

Aさん:「そんな人材紹介会社があるんですか?」

私:「たくさんあります。

   むしろ、貴方の会社がアブノーマルです。

   でも、初年度年収は下がりますよ。」

Aさん:「はい。それは覚悟します。」

「なやみはつきないな 

 生きているんだもの」                       みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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