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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「傾聴って何だろう?」

「人の話を傾聴する」 とか、人材紹介業ではよく言いますよね?

私なりの解釈ですが

「傾聴」とは、耳と心を傾けて相手の話を聞ききることだと思っています。

これは我々、人材紹介コンンサルタント(キャリアコンサルタント)にとって重要な事ですよね。

でも、実際にできている人材コンサルタントは

どれぐらいいるでしょうか?

先日、来社された方は、私と話している途中で泣きました。

今の会社で余程つらい事があったようで

話している内に思い出してしまったようです。

初対面で泣いてもらえるのは光栄です。

「受容」と「共感」が大事だ

と言えば簡単に思えますが

実際に相手の話を聞ききるためには

こちらからの能動的なアクションも必要ですよね。

1 静かな落ち着ける環境を整える。

2 尊敬の気持ちを初対面の挨拶に込める。深く静かなお辞儀。丁寧で柔らかい言葉遣い。

3 「貴方の事を深く知りたい!!」という強い興味・関心を質問を通して伝える。

 

一緒に人生を振り返る。

どのように生まれ育ち、何に関心やこだわりを持って生きてきたのか?

・「どんな環境で育ったのですか?」

・「なぜ、この学校を選んだのですか?」

・「自分はどんな性格だと思いますか? 周囲の人からはどのように思われてますか?」

・「なぜ、この会社を選んだのですか?」

・「なぜ、その業界に興味を持ったのですか?」

・「いつ頃から興味があったのですか? きっかけは?」

・「実際にやってみてどうでしたか?」

一つの質問で終わらず

ポイントになる点に複数の質問を集中させ掘り下げていく。

それによって、こちらも理解が深まるし

相手もあらためて自分の棚卸しができる。

4 相手の言葉を聞きながら、言葉で終わらせる事なく、頭の中でイメージして映像化する。

嬉しかった事、悲しかった事、充実感や達成感を味わった事、悔しかった事、

などを想像しながら

「なるほどー」「凄いですね!!」「いやー、それは大変でしたね」 とか

相槌を打ちながら、ゆっくり深くうなずく。

これをやっている内に

相手の人生を共に生きている感覚になる。

5 相手からもよく見えるように、大きく丁寧な字でメモを取る。

これによって更に相手は

「自分の話を真剣に聞いてくれている」

という認識をする。

また、メモの内容を共有する事によって

思い違い・考え違いが少なくなり

自然と今後進むべき方向が見えてくる。

相手に良かれと思えば

他の紹介会社への登録や他の転職手段も積極的に奨める。

実家(ご両親・兄弟、出身地)や家族構成(配偶者やお子さん)の事

住宅ローンの事なども自然と聞けたら

もう距離感は近くなっている。

求人を紹介して成約に至る事が目的ではなく

相手の事を深く知る事、そのものが目的のような気がします。

初対面の相手にそこまで自分の事を話していただき

その人の人生に共感できたら

この仕事は大半終わっているような気がします。

そこから先はどれを選択するか? 

という現実的な話になりますので、

自ずとどこかに決まっていくでしょう。

そこまで関われれば幸運ですが

そうでない場合の方が多いので

話を聞かせていただいただけでも

満足しなければいけないと思います。

「名もない草も実をつける

 いのちいっぱいの花を咲かせて」    みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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