「社員を大切にしない会社に人材紹介をやる資格があるのか?」
先日、元キャンディデートのAさんから
下記のような嬉しいメールをいただきました。
武谷様
お世話になってます。Aです。
前職での出来事から一度は離れた人材ビジネスですが、
武谷さんのお陰で 「もう一度頑張ろう!」 と思えるようになりました。
武谷さんとお会い出来て、本当によかったです。
今日は暖かくて気持ちがいいですね。
よい週末をお過ごしください。
引き続き、宜しくお願い致します。
このメールを読んで、本当に嬉しかったです。
Aさんは新卒で入社した人材紹介会社で色々な事があり
しばらく人材ビジネスから離れていたのですが
再度勇気を出して戻っていただけることになりました。
嫌な思い出のまま人材ビジネスを離れてほしくなかったです。
新天地では、是非良い思い出をたくさんつくっていただきたいです。
それができる人材紹介会社を選んでお奨めしたつもりです。
この仕事はそんなに悪い仕事ではありません。
Aさん、あらためて頑張ってください!!
一方、先日お会いしたBさんは、このようにおっしゃいました。
Bさん:「人材紹介会社はもういいです。
異業界で人事などの仕事をやりたいです。」
私:「まだ人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)経験3年ですが
仕事そのものは嫌いですか?」
Bさん:「いいえ、仕事そのものは嫌いではありません。」
私:「そうであればもったいないですね。」
Bさん:「でも、今の会社ではやるべき事はやりきりました。
同期もほとんど辞めてしまいました。」
私:「そうですか?
御社はハードですから、すごく頑張ったのはわかります。
それだけにもったいないですね。
マネジメント志向は無いのですか?」
Bさん:「全くありません。」
私:「どうして?」
Bさん:「うちの会社の管理職を見ていて全く魅力を感じないからです。
会社がそうさせているのでしょうが。」
私:「しかし、同じ人材紹介会社でも色々な会社がありますよ。
御社とは違って、もっとゆとりを持って働ける会社もありますよ。」
Bさん:「いや、とにかく人材ビジネスは全く考えていませんので。」
このようにかたくなに拒絶されました。
数ヶ月前お会いしたCさんもBさんと同じ会社の人で
やはり異業界に転職されました。
どうもこの会社に入ると人材ビジネスが嫌いになる人が多いようです。
Bさんは、担当クライアントが400社もあると言うのです。
400社って、どうやってフォローするんですかね?
でも、Bさんは責任感も目標達成意欲も高いので
休みも取らずフォローしているのです。
これじゃあ、人間らしい生活を送れるわけがありません。
優秀な人材を数多く採用している会社なのに全くもったいない話です。
まさに、宝の持ち腐れです。
自分の会社の社員がどんどん辞めていく状況で
本当に良いサービスを提供できるのか?
このような会社は 「人材輩出企業」 ではなく 「人材持ち腐れ企業」 です。
ぬるい会社が良いとは思いませんが
もう少し社員の事を考えたらどうでしょうか?
お客様の事も。
お客様の事を真剣に考えたら
一人に400社も担当させないでしょう?
でもBさん、この業界、そんな会社ばかりじゃないんだよ、本当に。
残念で寂しいな。
「張りすぎてもだめ
たるんでもだめ
ちょうどいいあんばいが
一番いい」 みつを
合掌。