「起業家の最大の能力は度胸?」
ご登録いただいている方々の中には
「将来は自分で起業したいです!!」
という方も多数いらっしゃいます。
実際に起業する方もいらっしゃいます。
このような志がある方は、今後も積極的に応援しようと思っています。
いたずらに転職するだけでなく
最も「起業」に近づく道を一緒に模索したいと考えています。
しかし、結論から申しますと
「起業したいと思ったら、できるだけ早く起業した方がいい」
と思います。
私は30代半ばに起業しようと考えた事がありました。
ただ今思い出すと
「あまり本気じゃなかったなー」
と思います。
本気ならその時に起業しているはずです。
多分、組織内で左遷されて腐っていただけでしょう。
左遷されて格好悪いから、本気じゃないのに「起業」を考えてみた程度でしょう。
結局は44歳で独立開業に踏み切ったのですが
この失われた10年は大きいですよ。
私みたいに適当に生きている人間にとっては、10年は五十歩百歩なんですよ。
ただ、毎日を楽しく生きていればよいのですから。
サラリーマンとしては良いポジションまで昇進して
雇われとは言え社長にもなり給料もたくさんいただきました。
一般的には
「お前は一体何が不満なんだ?」
というぐらい恵まれているかもしれません。
ただ、心から起業を目指している人にとっては、あまり価値のない10年に見えるでしょう。
サラリーマンとしての表面的な成功と「起業」とは無縁と言っても過言ではありません。
30代半ばから44歳までの10年という時間があれば
本当に起業を目指す人にとっては他にやらなければいけない事が限りなくあります。
会議や打ち合わせに費やす暇があれば
社外人脈をつくる、多くの起業家に会う、勉強会に参加する、資格を取る、
など幾らでも起業に役立つ事ができます。
従って、世の中のビジネスパーソンは
「自分はサラリーマンとして成功するか?」「起業するか?」
を早く選択して選んだ方向に全精力を傾けた方がよいと思います。
昔、私を指導してくれた鬼マネージャーが言っていました。
鬼マネージャー:「俺さ、自分は本当に小心者だと思うんだよな。」
私:「なぜですか?」
鬼マネージャー:「俺ぐらい能力があって仕事ができる人間がサラリーマンだぜ。」
私:「えー?
サラリーマンの何が悪いんですか?
十分会社から評価され若くしてマネージャーにもなり
将来の取締役候補として期待されていると思いますよ。」
鬼マネージャー:「お前さ、違うんだよな。
本当にできる奴は起業するんだよ!!
わかってねえな。」
私:「へー起業ですか?
別にそれならそれで
やれば成功するんじゃないですか?」
鬼マネージャー:「バカヤロー!!
だから俺の最大の問題は、その度胸がないことなんだよ!!」
私:「えー!!
能力はあるし経営や世の中の仕組も知っているし
絶対成功しますよ。」
鬼マネージャー:「だから、俺にはその度胸がないんだよ。
世の中には俺より能力がない人間でもたくさん起業して成功しているよ。
でもな、奴らにあって俺にないのが度胸なんだよ。
起業家になれるかどうかは、90%以上は度胸で決まるんだよ。
要するに、踏み切れるかどうかが、仕事ができるできない以上に
起業家にとって必要な最大の能力なんだよ。」
私:「へー、そんなもんですか?」
鬼マネージャー:「俺に度胸さえあれば、今頃こんな事やってないぜ。」
このような20年以上も前の会話を思い出しながら
昨日も起業を志している人とお話しました。
将来起業したい人:「45歳までには起業できるように様々なものを身につけたいと思います。」
私:「なぜ、今ではなく45歳なんですか?
それまでに得られるものも多いかもしれませんが
体力や気力、時間など失うものの方がもっと多いと思いますよ。」
「やれなかった
やらなかった
どっちかな」 みつを
合掌。