「目の前の仕事に全力を」

景気が回復基調でも、高度成長時代のようにバラ色の時代は来ない。

別に人材ビジネスだけではない。

全産業が国内外で激しい競争にさらされている。

現場で働く社員は、

「こんなに頑張っているのになぜだ？　

なぜもっと結果が出ないんだ？」

と不満に思う人も多い。

嫌なら辞めればいい。

しかし、本当にやりきったか？　

自己変革したか？

上司や経営に直接意見具申したか？

クライアントやキャンディデートから

「貴方が辞めたら困るよ」

と言われるような存在になったか？

新人時代、私は全営業マンが集う毎週の定例会議で　

「辞めます！！」　と言った。

そしたら、当時の営業部長が言った。

「辞めればいいじゃないか。

今ならお前を引き止める人は誰もいないよ。

むしろ会社としては辞めてもらった方が助かるよ。

しかし寂しいね。

誰も引き止めてくれないなんて。

みんなから惜しまれて辞める人が一人前なんだよ。

俺ならせめて惜しまれて辞めたいね。」

こう言われると悔しい。

それで見事に術中にはまって辞められなかった。

それより辞める勇気も自信も無かった。

ただ、ごねてみただけだった。

「やりきった。お客様の絶大な支持も得ている。」　

そう思う人は辞めてもいい。

そこまでの人なら自分で会社を作ったらどうかな？

本当に実力があるなら、独立しても簡単に立ち上がる。

でも、そこまで言い切れる人はほとんどいないだろう。

だから　「目前の仕事に集中せよ。目前のお客様に集中せよ。」　　だ。

どうしても嫌なら

他の社員がうらやむような会社に転職してみせればいい。

できるのなら、とっくに転職してるよね。

さあ、今年も残り少なくなってきた。

みんな、頑張ろう！！

「いのちの根

　なみだをこらえて　

　かなしみにたえるとき

　ぐちをいわずに　

　くるしみにたえるとき

　いいわけをしないで　

　だまって批判にたえるとき

　いかりをおさえて　

　じっと屈辱にたえるとき

　あなたの眼のいろがふかくなり　

　いのちの根がふかくなる」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。