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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「大企業と中小企業の戦い方の違い」

「大企業と中小企業の戦い方の違い」

以前、日経ビジネスの特集に

【会社の寿命】

生き残りの条件、5か条

一業にこだわる企業は死滅~企業は永遠か

という記事があった。

要点はこれだ。

 「社長、会長の先見性と決断力。これなしに不老不死の企業づくりはできない。

 一見ムダにみえる技術開発を敢行、将来、変身のタネをまくなどの必要からである。

 一業にこだわる企業に、明日はない。

 日々刻々の変化に対応、いざとなれば事業内容どころか社風まで刷新する

 エネルギーがなければ、産業の衰退とともに死を迎えてしまう。」

第1条:時代を見抜く指導力を(目先の不利益は覚悟する)

第2条:社風一新、沈滞を破れ(輸血や配転も辞さぬ荒療治)

第3条:危険をおかして活力を出せ(多角化も成否は背中合わせ)

第4条:大樹に寄りかかるな(下請けに甘んじれば不況が直撃)

第5条:ムダガネ使いの勇気を(先取り精神で粘り強く)

普通に読んで行くと、「そりゃそうだな。なるほどね。」という感じだが、

ふと現実に返ると 「あまり参考にならないなー」 とも思う。

結局、この記事も大企業の栄枯盛衰の事例を参考に書かれたものなので

中小企業と言うか個人事業主的な私にはフィット感が無い。

経営資源が豊富にあって、会社をいじくり回せば何かが起こる大企業においては、

何とかしようがあるが、我々のような零細企業では、そんなに何とかできる材料は

限られている。

5か条も逆にするとおもしろい。

第1条:時代を見抜くより目前の商談にベストを尽くせ

第2条:特色ある社風は変えず沈滞に耐えろ

第3条:危険をおかすな

第4条:隙あらば大樹に寄りかかれ

第5条:ムダガネ使いはするな

だから、日経ビジネスやハーバードビジネスレビューを読んでも

勉強にはなるが零細企業のバイブルにはならない。

師匠の栢野(かやの)さんが、時々旅行会社のHISの例を引用している。

・まずは、海外旅行の格安チケットでNo.1になる。

・それが達成できたら、海外旅行でNo.1になる。

・それも達成できて初めて、国内旅行にも進出し旅行業界でNo.1になる。

「深く穴を掘れ。穴の直径は自然に広がる」 だ。

局地戦で勝ち続けて徐々に領土を拡大してこそ天下統一ができる。

ビジネスは戦争だから、負け戦をしてはいけない。

自分も社員も犬死させてはいけない。

勝てる戦しかしてはいけない。

中小零細企業はいたずらに戦線拡大してはいけない。

そして、社長は自ら最前線で戦い

局地戦での勝ち方を社員に見せなければならない。

社長は自分が最前線で戦えなくなったら

早く引退しないといけない。

「ともかく具体的に動いてみるんだね 

 具体的に動けば具体的な答が出るから」          みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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