「大変困った人材コンサルタント」
先日、外出面談した。
キャンディデートとホテルのラウンジで待ち合わせ。
相手は女性の人材紹介コンサルタントだ。
現在の会社が人材紹介事業から撤退するため
同業他社に転職されたいとの事。
小さな声でそんな話をしていたら
隣の席に50歳ぐらいと、30代半ばぐらいの男性が二人座った。
このオヤジ、どうやら同業者らしく
相手の男性の職務経歴とか希望条件に関して大声で聞き始めた。
周囲は他のお客さんで満席なのに!!
オヤジ:「どうしてこの会社辞めたの?」
おい、お客さんにタメグチか?
おまけに偉そうに自分が上座に座っている。
それに声がでかすぎる!!
半径5メートルぐらい丸聞こえだ!!
登録者らしき男性:「いやー、お恥ずかしい理由ですが・・・・・。」
オヤジ:「そんな理由で辞めちゃ駄目だよ。
面接では違う理由を話さなきゃ駄目だよ。
本当の理由を言ったら落ちるよ。」
登録者らしき男性:「どんな理由がいいでしょうか?」
オヤジ:「会社の業績が悪化した時に次の会社からスカウトされたとか
以前から誘われていたとか
そんなの適当に言えばいいんだよ。
それぐらい自分で考えられるでしょう?」
おーい、なんかもうめちゃくちゃだ。
あまりに声が大きく
めちゃくちゃなアドバイスをしていて
私は自分の仕事に集中できなくなってきた。
先生が生徒を叱っているような口調。
男性の職務経歴や転職の経緯など個人情報は丸聞こえ。
私はお客さんと一緒に何度も睨みつけたが
全然気がつかない様子なので席を替えてもらった。
私のお客さん:「あの人、同業者ですよね? 最低ですね!!」
私:「はい。最低な野郎です。
済みません。汚い言葉で。」
私のお客さん:「私も最低な野郎だと思います。(笑)
コンサルタントじゃなくて、人材ブローカーですね。
それにしても相手の男性がかわいそうですね。」
私:「あれじゃあプライバシーなんか無いですよ。
人権侵害ですよね。
あのオヤジ、この仕事のトレーニングとか受けてないんですかね?
あんなのがいると同業者なだけにむかつきますね。」
私のお客さん:「ほんとにむかつきます。
自分の転職の相談どころではなくなってきました。」
私:「そうですね。
私もあっちの話に神経が行ってしまって申し訳ございません。」
私のお客さん:「いいえ、私も途中から気になって気になって
自分の相談どころでは・・・。」
本当にあんなコンサルタントは退場していただきたい。
業界の恥だ。
しかし、あの30代半ばの男性はどうなってしまうんだろう?
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことからはじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。