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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「自社の強みを明言できますか?」

「自社の強みを明言できますか?」

「御社の強みはなんですか?」

これは、お客様からよく聞かれますよね?

この質問に対して

全社員が同じように答えられる会社はどの程度あるでしょうか?

「当社は総合人材サービス会社ですから、何でもご依頼ください。」

今時こんな事を言う会社は恥ずかしいですね。

いつも思うのですが、この「総合人材サービス会社」って何ですかね? 

これは自分で 

「当社は何も得意なものがないので、とりあえず全部やってます。」

と言っているようなものだと思います。

お客様に全く響かないです。 

お客様はそんな事を聞きたいのではなく

「当社は○○と●●は得意です。 逆にや△△や××は苦手です。」

と明確な答がほしいのです。

そうすると、お客様は会社の特徴を理解しやすく記憶にも残りますので、

「○○か●●の求人がある時には、あの会社に声をかけよう!!」 

となります。

この 「自社の立ち位置、強みとして明言できる事」 を

未だに決めかねて右往左往している会社をよく見かけます。 

当然ですが、特に規模が大きな会社ほど決めかねています。

苦手な事を捨てる、苦手な事をやらない、その決断ができていない会社です。

捨てるというのは、経営者にとって最も重要な仕事です。

ここで参考までに先人の知恵を拝借します。

「社長の決定で最も難しいのは、『捨て去る』 という決定である。」      一倉 定

・私のコンサルティングのうちで、最も難しく、最も急ぐ事こそ「捨て去る」ことを

納得させることなのである。

 私は、社長の決定のうちで、何が最も大切で、何が最も難しいか、という問いに対して、

躊躇することなく「捨て去る」ことであると答えるのである。

 論より証拠、優秀会社は例外なく「捨てる名人」であり、破綻した会社は例外なく

「切捨音痴」である。

なぜ、この「捨て去る」決断ができないか?

理由は大きく三つあります。

1 苦手な事を捨てる勇気が無い。欲張り過ぎる。

2 客観的な自社のSWOT分析ができていない。市場の声(お客様や競合会社)を聞いていない。

3 社員を信用していない。

上記1と2はともかく、3は問題ですね。

「昔、A君が担当していた時は○○は得意分野だったのに

 B君が担当になってからは得意分野じゃなくなったね。

 別のコンサルタントに代えた方がいいんじゃない?」

犯人探しみたいな話です。

これが社員に伝わると経営不信につながって

組織全体のモチベーションが下がります。

経営者がB君に任せたんですから

人事の結果責任はその権限を行使した経営者が負うべきです。

「日本人はすぐに責任、責任と言って卑屈になる」 

などと言われますが、

「家臣が起こした事でも潔く自分の責任として腹を切る」 

というのが武士道であり

その精神が忘れ去られようとしている今こそ

我々が取り戻すべき心だと思います。

「自分が自分にならないで 

 だれが自分になる」                       みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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