「リスクを取らずにもうけたい?」
先日、経営相談に来られた社長さんのビジネスプランを
私なりに解釈すると
「そんな美味しい商売があったら誰でもやりますよ」
というものだった。
中年女性を集めフルコミッションの業務委託契約を交わし
自由に人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の仕事をしてもらう。
会社で人材紹介の認可は取ったので
外向きには社員の名刺を持ってもらう。
成約して入金があったら
会社とコンサルタントで50%ずつ折半する。
出社の義務はない。
ミーティングもない。
マネジメントや教育をする気もない。
むしろ、スキルの高いコンサルタントに同行させてもらって
人材紹介業を教えてもらいたい。
社長自身、人材紹介業の素人なのだ。
更に私に
「フルコミの売れるコンサルタントを紹介してもらいたい」
とおっしゃる。
私:「コンサルタントを紹介する以前の問題で
貴方が考えているようなビジネスモデルが成功する
わけがないじゃないですか?
それはともかく自分で稼げるコンサルタントが
ほとんどメリットを与えてくれない貴方の会社に
なぜ売上の50%も払う必要があるんですか?
貴方のWINばかりでコンサルタントのWINはないじゃないですか?
それだったら自分で会社を作った方がいいじゃないですか?
経営者はリスクも取らず売上だけ半分よこせ
そんな手前勝手なビジネスが成り立つとは思えないし
自分の手を汚さずにもうけようという考え方が嫌いです。
今や人材紹介業というのは
そんな甘い商売じゃないですよ。」
このように話したら
顔色を変えて帰っていかれました。
悪い人ではないのですが
あまりに人材紹介業を簡単に考えたビジネスプランで成功率0%だと判断したので
ガツンと言った方がご本人のためだと思いました。
今後も人材紹介業界の人にアポイントを取って話を聞くそうですが
虫が良すぎる話は止めた方がいいです。
どなたか女性コンサルタントで
「そんな会社でも応募したい!!」
という奇特な方がいらっしゃれば
お気軽にお問い合わせください。
いるわけないですね。
あー、毎日蒸し暑いですね。
お盆休みの方々はごゆっくりリフレッシュされてください。
「ひとつの事でも
なかなか思うようには
ならぬものです
だからわたしは
ひとつの事を
一生けんめい
やっているのです」 みつを
合掌。