「どんなオーラが出てますか?」
これって自分では結構わからないものですよね?
何やら悩みがあったり心配事があったりする時は
マイナスのオーラ、周囲を暗くするオーラが出ています。
逆に公私共に調子が良い時、充実している時は
プラスのオーラ、周囲を明るくするオーラが出てます。
その人が現在元気なのか?そうでないのか?
面接や面談などで会ってみるとすぐに感じるものです。
しかし
「貴方、マイナスのオーラが出てますよ。
そんな状態では面接でも不合格になりますよ。」
などとはなかなか言えないですよね。
「当り前の事ですが
面接では背筋を伸ばして
明るく元気に大きな声で頑張ってください」
などと小学生に言うようなアドバイスになってしまいます。
ちょっと言い方を変えるとすれば
「この会社はどちらかと言うと体育会系ですから
元気で爽やかな人を好みますので
そのように見られるように気をつけてください」
とかですね。
いずれにしてもパッとしないアドバイスです。
キャンディデートのキャラクターによってはストレートに
「元気がないように見えます。
今から模擬面接を実施しますから
本番だと思って意識的に元気を出してみてください」
と言える場合もあります。
ところが30代後半以上にもなりますと
その人に染み付いた雰囲気ですし
こんな小手先のアドバイスをして何か意味があるのだろうか?
と思ってしまいます。
そこまで着飾ってクライアントにご紹介すべきなのか? という疑問があります。
合わないと判断したら
ご紹介すべきではないだろうと思うのです。
我々が再就職支援業でしたら転職相談者がクライアントの立場ですから
手間隙かけてコンサルティングして
何とか前向きな姿勢になっていただき送り出すのでしょう。
しかし、40代・50代がボリュームゾーンでしょうから大変な仕事ですよね。
再就職支援会社のキャリアコンサルタントには頭が下がります。
リストラされた人に対して
「貴方、暗いですね。マイナスのオーラ出てますよ」
なんて言えないですからね。
再就職支援会社では何度も面談して
徐々に前向きな姿勢に誘導するんでしょうね。
ただ、人材紹介会社にもリストラされた人や会社が倒産した人が時々相談に来ます。
会社の業績が悪く給料が大幅に下がっている人もいます。
このような人たちにどのように接するか?
過去の栄光を思い出していただき
ほめたたえて元気になっていただくのか?
冷静にできる事、得意な事を自己分析していただき
ちょっと元気になっていただくのか?
それでも適合する求人が無い場合が多いです。
不合格になるとわかっているのに紹介するのは
仲介業者としての存在価値がありません。
クライアントにも迷惑ですしクレームになります。
従って、ご紹介が難しい方々には
長所と課題を認識していただいた上で
それでも紹介会社には適合求人が無い事を理解していただき
もっと可能性がある他の転職手段をお教えするべきでしょうね。
このように人材紹介会社には様々な転職希望者が登録されますし
クライアントにとっては明らかに採用要件を満たしていない人を
紹介するエージェントもあります。
その点、クライアントの採用要件に合致した人材を探して連れてくる
サーチビジネスが関心を持たれるわけですね。
そんな背景からも
今後の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)には
人材を待っているだけではなく
人材を自ら探すサーチ能力が求めらています。
サーチ能力が高い事がトップコンサルタントのMUST要件だと思います。
「なやみはつきないな 生きているんだもの」 みつを
合掌。