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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「入社3ヶ月のキャンディデートとの会食」

「入社3ヶ月のキャンディデートとの会食」

弊社を通じて入社された方々とは

ちょくちょく会食して近況を伺う機会を持つようにしています。

ご本人のコンディションもわかりますし

入社された求人企業(クライアント)の実態状況もわかりますので

大変有意義な機会です。

先日も入社されて3ヶ月になるAさんと会食させていただきました。

Aさんと同じ求人企業(クライアント)には

既に複数の方々にご入社いただいております。

比較的ハードマネジメントの会社なので

大変順調な方もいらっしゃる反面

残念ながら既に退職してしまった方もいらっしゃいます。

ですから、会食する前は期待と不安が半々でした。

「Aさんは新しい職場にうまく馴染めているかな? 

想像していた以上に大変だーとか思ってないかな? 

大丈夫だといいけどな。」

こんな事を思いながら

Aさんと待ち合わせしているレストランに向います。

レストランには先に到着したので

「ぐるなび」でサービスのスプマンテを

飲みながら待っていました。

待ち合わせより10分ぐらい過ぎて

慌ててAさんが駆け込んで来ました。

Aさん:「遅くなりまして済みません!!

     ちょっとクライアントから緊急の電話が入りまして。」

私:「私よりお忙しいでしょうから気にしないでください。

   お先に失礼して一杯飲んでいましたよ。

   逆にこんなに早い待ち合わせ時間で良かったんですか?」

Aさん:「は、はい。

     大丈夫です。

     時間はある程度自分でコントロールできますから。

     残業規制もありますし。」

私:「残業規制は厳しく徹底されているんですか?」

Aさん:「そうですねー。

     長時間労働が目立つグループや社員には個別に指導が入りますね。」

私:「でも、この仕事はやろうと思うと切りが無いから

   短時間で効率的に働く方が長続きしますよ。

   私なんか独立してから1日9時間程度しか働きませんから

   もう組織には戻れませんよ。

   Aさんはタフだから、もっと働きたいんじゃないですか?」

Aさん:「そうですねー。

     労働時間は気にしませんけど

     いきなりプレイングマネージャーみたいな仕事を任されているので

     自分の業績を上げる仕事とメンバーを指導する仕事との

     バランスを取るのが大事ですね。」

私:「何人のメンバーを指導しているんですか?」

Aさん:「5人です。」

私:「その5人はどれぐらいのキャリアですか?」

Aさん:「1人以外は新卒です。

     その1人も2年目です。」

私:「それは大変ですね。

   手取り足取りでしょう?」

Aさん:「でも、新卒はかわいいです。

     素直だし吸収力もありますし教えがいがあります。」

私:「それは良かったです。

   あまり周囲に若い人やキャリアの浅い人ばかりだと

   自分の仕事に集中できないし

   仕事のクォリティーが下がるから嫌だという人もいますけど。」

Aさん:「私の場合は前の会社でも新卒採用してましたし

     教えるのも好きなので楽しくやってます。」

私:「さすがAさんですね!!

   環境適応力が高いですね。」

Aさん:「いやー、自分の業績が上がっていないので焦ってますよ。

     他人を教える前に自分の業績を上げないと。

     今月は多分確実に上げられると思うんですが。」

私:「でも、Aさんなら時間の問題でしょう。

   この仕事の勘どころもわかってるし。」

Aさん:「そうですね。

     やり方次第でもっと上げられると思います。

     自分もグループも。」

私:「具体的にどこを改善すればいいと思いますか?」

Aさん:「もっとグループの枠を越えた連携を強くすれば

     お互いに機会損失が減って

     もっと業績が上がると思います。

     そう思ったので他のグループや他の支社に働きかけて

     自分のグループの求人を知ってもらって

     紹介を増やすようにPRしてます。」

私:「さすがですね!!

   なかなか入社後わずか2~3ヶ月で

   そこまで他のグループに働きかけられる人はいませんよ。」

Aさん:「自分や自分のグループが得するだけじゃなくて

     他のグループも苦しんでいるので

     お互いに得すると思うんですよ。

     特に最近、金融グループなどは困っているので

     お互いに協力できたらいいなーと思います。」

私:「まさにその通りですね!!

   コラボでシナジー。

   ところでAさん、社風には慣れましたか?」

Aさん:「そうですね。

     前の会社が小さかったので

     久しぶりの大組織でおもしろいですね。」

私:「どこがおもしろいんですか?」

Aさん:「いやー、社内政治とかパワーゲームみたいなのを見ていると

     久しぶりで新鮮ですよ。」

私:「そんなの社内であるんですか?」

Aさん:「いやー、若いのに社内政治とかパワーゲームにやたら詳しいメンバーがいて

     『BさんとCさんは仲がいいけど、Dさんとは良くないらしいですよ。』 とか、

     『次に部長になるのは、Eさんが最有力ですよ。』 とか、

     私にいちいち教えてくれるんですよ。」

私:「笑っちゃいますね。

   どこの組織にも政治とかパワーゲームが好きな奴がいますよね。」

Aさん:「はい。笑えますね。

     でも、それも含めて楽しんでます。」

私:「さすがですね!!

   何でも楽しめるんですね!!

   これからはAさんみたいなポジティブな人じゃないと生きていけないですね。」

Aさんって素晴らしいでしょう?

どんな環境でも自分次第だと思って主体的に生きています。

自責の人です。

励ますつもりが、逆にが励まされました。

現在の人材紹介会社はどの会社に入社しても

指示待ちでなく自律的に働き

自分から周囲に働きかけなければなりません。

これだけ同業者が急増して競争が激化していますので

10年・20年前のようにマイペースで働ける状況ではありません。

歴史も浅い会社が多く業界を取り巻く環境変化も激しいので

経営方針も朝令暮改は当り前です。

だからこそ、Aさんのように変化を楽しめるフレキシビリティーが不可欠ですね。

「しあわせはいつも

 自分のこころが

 きめる」                          みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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