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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「負けを素直に認められる人は成長する」

「負けを素直に認められる人は成長する」

先日あるクライアントから

弊社からご紹介した複数のキャンディデートに対する面接結果の回答が来ました。

結果は、三人の方をご紹介したのですが

内定されたのはお一人だけでした。

他のお二人は残念ながら不合格になってしまいました。

クライアントも相当悩まれたらしく

社長:「本来ならばあと一人採用しても良かったけれど

    今回は厳しく判定させていただきました。

    済みません。

    これに懲りずにまた良い方をご紹介ください。」
    

私:「そうですかー。

   結構自信あったんですが、お一人だけですか?」

社長:「今回は面接官が一人でも賛成しなければ採用しないという方針でした。

    全員が採用したいと言った方は、Aさんだけだったんです。」

私:「参考までにBさんとCさんの評価はいかがでしたか?」

社長:「決して悪くなかったですよ。」

私:「それぞれの不合格理由をお教えいただけますか?」

社長:「Bさんは転職理由と志望動機に少し甘さが感じられました。

     Cさんは無難な感じなんですが

     可も無く不可もなくと言うか決め手に欠けると言うか

     そこそこの仕事はできるでしょうが

     トップコンサルタントになるような可能性を感じませんでした。」

私:「なるほどー。

   そのように言われますと確かに否定できないところがありますが

   ただ、他社では十分合格ラインに到達している方々です。」

社長:「わかります。

     当社も以前なら採用したと思います。

     厳しくて申し訳ありません。」

私:「いや残念ですが、こちらこそお手数おかけしました。

   気を取り直して今後もご紹介させていただきます。」

こんな感じで、BさんとCさんは惜しくもギリギリ不合格となってしまいました。

お二人ともこのクライアントが第一志望だったので

不合格という連絡も気が重いです。

お二人とも忙しく携帯に出られないので

まずはメールで丁寧に結果連絡をさせていただきました。

残念な結果になった理由も詳しく説明しました。

翌日、BさんとCさんのお二人から、それぞれ返信がありました。

Bさん:「確かにご指摘の通り、私の転職理由や志望動機には甘い部分がありました。

     今回の結果を真摯に受け止め、今後の人生に活かしたいと思います。

     再度、転職に関してじっくり考え直して

     自分の中でしっかりした軸ができた時に

     またご相談させていただきます。

     それまでは今の会社で全力で頑張ります。

     今回は私のような者に良いチャンスを与えていただき

     大変ありがとうございました。」

Cさん:「今回の結果に関しては確認しました。

     しかし、正直に申し上げて納得できない点があります。

     人を何度も呼びつけて1週間も待たせたあげく

     『全員が賛成できないから不合格』では失礼じゃないでしょうか?

     それならば、あまり期待を持たせず

     もっと早く結果を出せたと思います。

     待たされる応募者心理を無視するような会社であればこちらからお断りです!!」

このような対照的な返事でした。

Cさんのおっしゃる事、悔しいお気持ちもわかります。

第一志望で待たされたあげく不合格です。

クライアント側にも迷いがありましたし

1週間お待たせしました。

私の力不足で申し訳ございません。

でも、Cさん、この結果をバネに前向きに頑張ってください!!

ただ、私が感動したのは、Bさんの

『今回の結果を真摯に受け止め、今後の人生に活かしたいと思います。』 

というコメントでした。

自分の至らなさを率直に認める。

負けを認める。

そこから新たな人生が開けると思うのです。

卑屈になるわけではなく、謙虚に自分の弱さを認められる人。

人間的に立派で魅力ある人だと思います。

今回の転職活動がご自分を見直す良い機会になったこと。

不合格になってしまいましたが

このような機会を提供することができて良かったと思いました。

1年後でも2年後でも

更に成長したBさんに再会したいと思います。

「トマトがトマトであるかぎり 

 それはほんもの

 トマトをメロンに見せようとするから 

 にせものとなる」                           みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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