「コンサルファームを辞めて人材紹介会社を立ち上げる」
先日、10年に渡りコンサルティング・ファームの経営に携わって来られたAさんが
お越しになりました。
3時間近くお話しましたが
相当優秀な方だと思います。
お人柄も誠実で謙虚で感じの良い方です。
以前から人材紹介業に関心があったそうです。
ただ、コンサルティング・ファームを立ち上げ軌道に乗せるというミッションを果たすため
粉骨砕身働いて来られました。
その甲斐あって事業も軌道に乗りました。
10年がかりで自分の役割を果たされましたし
成長した後進に道を譲りたいとのお気持ちもあって
いよいよ自分がやりたかった人材紹介業を職業人生の最後の仕事にされたいそうです。
コンサルティング・ファームでクライアントの課題解決提案をしながらも
最後は「人材」だと痛感されたそうです。
Aさん:「我々が提案しても
それを実行できる人材がクライアントにいなければ絵に描いた餅になります。
やはり成長する会社には必ず良い人材がいます。
逆に伸びない会社には、そのような人材がいません。
つくづく人材次第だと思いました。
そんな理由からも人材紹介業を自分の最後の仕事として
クライアントと人材の成長をサポートしようと決めました。」
私:「Aさんのような志を持った同業者が増えるのは大歓迎です。」
Aさん:「私も何社もの人材紹介会社に求人を依頼する立場でお付き合いしてきました。
玉石混淆と言うか色々な人材紹介会社があるものですね。」
私:「はい。そうですね。
志のある会社もあれば
単なるお金儲けでやっている会社もあります。
個々の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)によっても大きく違います。」
Aさん:「ほとんど当社の説明もしないで紹介して来る会社もあります。
そんな紹介会社の書類選考通過率は10%程度しかありません。」
私:「私の場合は書類選考で落とされるケースはほとんどありません。
クライアントのご厚意に恵まれて
『久しぶりに武谷(たけや)が紹介してきたから面接してやろうかな』
という感じです。(笑)」
Aさん:「へー、書類で落ちるケースはほとんどないとは
余程信頼されているんですね。」
私:「いや、そんな事はありません。
ただ、誰でも紹介してはいけないと考えています。
ちゃんと選んで
それなりの根拠があって紹介しないと
求人広告と変わりません。
何のために私が間に入っているのかわかりません。」
Aさん:「私もそういう仕事がしたいですね。」
私:「人材に対しても
どんな会社でも紹介するのはいけないと思います。
その人に合いそうな会社を選んで
その根拠も説明した上で紹介しないと
何のために私が間に入っているのかわかりません。」
Aさん:「そうですね。」
私:「まず、モラルハザードを起こしている会社には紹介しません。」
Aさん:「未だにありますか?
そんな会社が?」
私:「はい、恥ずかしくて言えないような事をしている会社もあります。
そんな会社は論外ですが
人材の志向やパーソナリティーと企業カルチャーとの相性も大切です。
わかりやすく言いますと
志の高い人には志の高い会社を。
お金をたくさん稼ぎたい人には、青天井で稼げる会社を紹介します。」
Aさん:「わかりやすいですね。
ところで、武谷(たけや)さんから見て
私はこの仕事に合ってますでしょうか?」
私:「合ってるどころじゃなくて必ず成功されると思います。」
Aさん:「いやー、そんな甘いものじゃないと思いますが。」
私:「そういう謙虚な初心を忘れなければ大丈夫だと思います。
是非頑張ってください。」
Aさん:「本日はお忙しい中長時間お付き合いいただき
大変ありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。」
私:「こちらこそ、大変ご馳走様でした。
今後とも宜しくお願い致します。」
Aさんのような同志とも言える仲間が増えたらいいなと思います。
Aさん:「大きくする気はありません。
私と事務の人だけでいいです。」
とおっしゃっていましたが
お客様の引き合いが多くなって自然と会社が大きくなるでしょう。
Aさん、人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)をご採用される際には
是非お声掛けください。
「一生勉強
一生青春」 みつを
合掌。