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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「内定辞退しなければいけない人の苦しみ」

「内定辞退しなければいけない人の苦しみ」

一流大学の大学院を卒業し

一流メーカーで開発エンジニアをやっているキャンディデートAさんの話です。

最初からこうなるような気がしておりましたが

最終的には下記メールのように

人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)への転職を断念されました。

「武谷様

お世話になっております。

色々と悩みましたが、●●社様を辞退させてください。

やはり家族、あるいは自分に期待してくれている人々の意向に反してまで

やりたい事を押し通すことはできないという結論に至りました。

今はフェアウェイのど真ん中でやりたい事を見つけて

登り詰めて行くというのが自分のやるべき事だと思っています。

一方で、色々な方々にお会いして

自分や周りの人間に足りなかった部分が明確になり

良い刺激となりました。

●●社長には、ここまで真摯にご対応いただき

非常に感謝しております。

お会いした社員の方々も素晴らしく

一緒に働きたいと思える方ばかりでした。

人生のもう少し手前でお会いしていたら

迷うことなくお世話になったと思います。

残念であると同時に大変申し訳なく思っております。

最後になりますが

御社にはたくさん骨を折っていただいたにも関わらず

このような結論になってしまい心苦しく思います。

と同時に根気よくお付き合いくださり

誠にありがとうございました。」

Aさんは、複数の人材紹介会社に内定され

やりたかった人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の仕事ができる

チャンスを目前に内定辞退しなければいけなかったのです。

大変苦しい決断だったと思います。

転職活動を始めた時は

私:「本当に今の恵まれた環境や年収を捨ててもいいのですか?」

Aさん:「私の決意は固いです。」

という事だったのですが

転職活動が進み内定が出て話が現実味をおびてきた時に

ご家族やお世話になった上司・先輩など

周囲の環境がそれを許しませんでした。

Aさんは、その人たちを振り切れるほど冷徹な人ではありません。

一方、複数のクライアントにご期待いただきながら

内定を辞退するという結果となり

誠に申し訳ございませんでした。

しかし、●●社長から、下記のような温かいメッセージをいただきました。

「武谷さん

お世話になっております。

Aさんご辞退の旨、承知致しました。

とても残念ですが

状況からしますと致し方ありません。

是非とも現職で大輪の花を咲かせていただきたいです。

引き続き宜しくお願い致します。」

最後に私からもAさんにエールを送らせていただきました。

「A様

お世話になっております。

ご連絡いただき、ありがとうございます。

承知致しました。

現実的にやむを得ない結論だと思いますし

是非今後もエンジニアとしてのキャリアを

積み上げていただきたいと存じます。

素晴らしい製品を作って世に出してください。

期待しております。

今後の益々のご活躍とご多幸をお祈り致します。

この度は、ご相談いただき、誠にありがとうございました。」

クライアントには大変なお手数とご迷惑をおかけしたので恐縮ですが

結局これで良かったのではないかと考えております。

無理な転職はクライアントとキャンディデート双方にとって

良い結果をもたらさないと思うからです。

また、Aさんは天賦の才と運を

今の仕事で活かすべきだとも思います。

今回の転職活動がAさんに与えた影響が

今後の仕事や人生にプラスになると確信しております。

「いまから ここから」             みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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