「尊敬する社長(その3)」
能力はもちろんですが
とても志の高い社長さんです。
ベンチャー企業や成長企業の更なる成長支援に注力されています。
自ら成長企業を上場させた経験を持ち
更に様々な企業のビジネスコンサルティング経験も併せ持たれています。
社長:「働く場が変わると凄く輝いて力を発揮する人がいますね。
大企業で悩んでいた人が成長企業に転職して
重要な役割を担った時、その人が急に輝き始め実力を発揮して
会社の成長に大きく貢献してくれました。
実際にそういう場面を何度も見てきました。」
私:「そうですね。
大企業でくすぶっている有能な人材を成長企業に橋渡しして
第二・第三のソフトバンクやユニクロ、楽天のような会社を創っていただき
日本や世界を活性化してもらいたいですね。」
数年前、こんな話から始まり社長が非常に興味深い事を話されたのを鮮明に覚えています。
社長:「ところで武谷(たけや)さん、
この人材紹介業という仕事は大変難しいですね。」
私:「へー、そんな事をおっしゃる方は少ないですよ。
むしろ、誰にでもできるとか
こんな仕事は簡単だとか
そんな風になめている人が多いですよ。」
社長:「私は全くそんな風には思いません。
それぞれの企業はそれぞれ異なるビジネスモデルを持っています。
もちろん、経営者・歴史沿革・ビジョン・社風も全て違います。」
私:「本当にそうですね。
同じ人材紹介会社と言っても全然違いますからね。」
社長:「そうなんです。
個々の企業のビジネスモデルやビジネス構造を深く理解して
その会社の重要なポジションで力を発揮できる人材を探し
選別して紹介するのは本当に難しいです。
その人の活躍度合いで企業の成長速度も全く違ってしまいます。」
私:「全くおっしゃる通りですね。」
社長:「人材紹介業の仕事は、そこまでコミットしてやらなければいけないと思います。
従って、企業から内定が出そうな人でも
この人はやっぱり違うなと判断した時は
内定を出していただかないよう企業にお願いする事もあります。
そんな意味でも非常に難しい仕事だと考えています。」
私:「入社させてオシマイという人材紹介会社が多い中で
そこまでコミットして仕事をされている社長は大変立派です。
すごく共感します。」
社長:「ありがとうございます。
ところで武谷(たけや)さん、
今後、私は何に気をつけて仕事をしたらよいのか
アドバイスしていただけないでしょうか?
これまでの知見から是非ご助言いただきたいのです。」
私:「私が社長に申し上げる事など何もないですよ。
経験だけ長くてお恥ずかしいです。」
社長:「何か一つでも教えていただけないでしょうか?」
私:「そうですね。
私が言えると事があるとすれば
あれこれやらないで人材紹介事業に集中して極める事だと思います。
人材紹介だけやってもつまらないとか
もっと効率的にもうかる事業はないかとか
そんな事を考えて
あれこれと手を出した結果
何が本業かわからなくなり
足元の人材紹介事業がガタガタになって廃業や縮小に追い込まれる会社が
数多くあります。
あれこれやらずに人材紹介業に集中する。
私に言えるのはこれぐらいです。」
社長:「いやー、そうですか?
やはりそうですか?
大変良いアドバイスをいただき、ありがとうございます。
実は私も違うビジネスに参入する事を考えた事があるんです。
それだけに今のアドバイスは大変参考になりました。
やっぱりそうですよね。」
当時はまだ数名の会社でしたが
その後急速に発展され
色々な人から良い評判を聞く機会も多くなり
どんどん大きくなって業界でも有名な会社になりました。
「本気の人材紹介会社」 です。
未だ弊社からご紹介実績が出せていないのは
本当に申し訳なく思っていますが
近い将来、必ず実績を作りたいと考えております。
社長、今後とも宜しくお願い致します。
「いちずに一本道
いちずに一ツ事」 みつを
合掌。