「尊敬する社長(その1)」
学生時代に起業したA社長です。
まだ30歳ぐらいです。
いかにも学生起業家というような荒削りな所はなく
大変人当たりが良い人です。
「本当にサラリーマン経験はないんですか?」
と聞きたくなるぐらい
常識と良識を併せ持った人です。
A社長:「僕が社会人経験がなかったので
あえて上場企業の社長に出資を仰いで
最初は社長になっていただきました。
その方は大企業経験者でもあるので
社会人のルールを学べると思ったんです。」
積極的に社会人の先輩から学ぶ姿勢が謙虚で賢いです。
そして、A社長は勢いだけで進む人ではありません。
最初にお会いした時は
立派な経営計画書に基づいて丁寧に自社の説明をしていただきました。
「経営学やマーケティングを勉強されているなー」
と感心しましたし
何より 「こんな会社にしたい!!」 「こんな仲間と一緒に働きたい!!」 という思いが
詰まっていました。
「人を大切にする社長だな」 と感じました。
実際、過去に私のクライアントだった会社をお辞めになったBさんが
人が変わったようにイキイキと働かれていました。
A社長:「今やBさんは我社のトップコンサルタントです。」
「社員を生かすも腐らせるのも社長次第だな」 と実感しました。
次にこんな求人を依頼されました。
A社長:「武谷(たけや)さん、これが私の性格適性検査の結果です。
どうぞ見てください。」
私:「はー、なるほど。
何となくわかる気がします。
やっぱり、外見はソフトですが情熱が強いんですね?」
A社長:「そうなんですよ。(笑)
結構突っ走る時もあるんです。
できるだけ冷静になるように気をつけていますけど。
しかし、これから先の会社の成長のためには
私の考えだけで突っ走ってはいけないと思っています。
ですから、私と正反対の性格の人を紹介していただけませんか?
カウンターパートと言うか
私と異なる意見を言ってくれるような人が必要だと考えています。」
私:「本気ですか?
自分と正反対の性格の人が欲しい?
自分に意見してくれる人が欲しい?」
A社長:「はい、本気です。」
私:「社長、偉いですね。
器が大きいな。」
A社長:「いや、ここから先は私の考えだけではダメだと思いますので
是非そのような人がいたら紹介してください。」
この後、実際にそのようなタイプの優秀なCさんをご紹介して採用していただきました。
もう3年前ですが元気にご活躍されています。
A社長はまだ若いですが
よく考えて経営されています。
結果として暴走しないで着実に業容拡大しています。
何より尊敬するのは
「言ってる事とやってる事が同じで一貫性がある」
という点です。
一貫性があるので人に信頼されます。
そして、外見はあくまでソフトですが
心の中には熱いものを持っていて成長意欲が強いです。
社長自らよく働きますが
社員には過重労働はさせません。
人を大切にするので
働く社員も楽しいだろうなと思います。
会社と共に成長を実感できると思います。
将来が益々楽しみなA社長の話でした。
A社長、今後とも宜しくお願い致します。
「真実
真実
真実だけが
魂を打つ」 みつを
合掌。