「奥さんの理解を得た上で転職しよう」
転職は基本的に自分の意志で決めるものだと思います。
私は誰にも相談せずに
進学も就職も転職も結婚も決めるような自分勝手な人間です。
しかし、人生のパートナーである奥さんの理解も大切です。
今、丁度そのようなケースが二つあって気になっています。
1 転居を伴う転職
遠隔地で奥さんと奥さんのお母様と一緒に暮らされているAさんがいらっしゃいます。
都心に通勤するのは無理なので転居を伴います。
しかし、奥さんのお母様を一人置いて転居するわけには行きません。
従って、Aさんは都心にワンルームマンションを借りて
単身転居する決意をされています。
休日は奥さんの待つご自宅に帰るつもりです。
ご本人は、そこまで腹をくくって転職する意志があるのです。
その事に対して最初は奥さんも理解を示してくれていたのですが
転職活動が進展し数社から内定が出始め現実味が出てくると
奥さんが難色を示し始めたそうです。
離れ離れの二重生活になりますし
Aさんは素晴らしい会社に勤務されている超エリート社員ですから
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)に転職すると
最初は大幅に年収が下がります。
このような状況を考えますと
奥さんが難色を示すのも十分理解できます。
私は夫婦関係を悪化させてまで
Aさんに転職してほしくありません。
家庭環境が良くないと新たな仕事にも集中できません。
大きなリスクを伴う転職だけに
Aさんにはよくよく慎重にお考えいただきたいと思います。
Aさん、奥さんとよく話し合ってください。
無理しないでくださいね。
2 面接に行ける時間がないので退職してから転職活動したい。
今の仕事が大変忙しくて
なかなか面接に行けそうもなくて困っているBさんがいます。
Bさん:「武谷(たけや)さん、辞めてから転職活動するのも有りですかね?」
私:「うーん、そうですね。
今は全体的に求人も多いし
Bさんが得意な分野の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の求人は
特に多いですから転職先は見つかると思います。
Bさんは人柄もいいですし、人に好かれるでしょう?」
Bさん:「おかげさまで色々な方にかわいがっていただいています。」
私:「面接に行けないのでは転職できませんし
辞めてから転職活動に集中するのも有りだと思います。」
Bさん:「わかりました。
家内とも相談して考えてみます。
うちは姉さん女房なので私より家内が強いんです。
情けない話で済みません。」
数日後、Bさんから電話がありました。
Bさん:「家内に相談したら
転職先も決まってないのに今の会社を辞めるなんて
バカじゃないの!! と一喝されて終わりました。」
私:「そうですか。
そりゃ仕方ないですね。」
Bさん:「本当に情けない話で済みません。
ところで、A社さんとB社さんですが
夜遅い面接も実施していただけますでしょうか?」
私:「A社の社長さんは大変柔軟にご対応いただけます。
しかし、B社の方は、あまり融通が利きません。」
Bさん:「わかりました。
また考えてからご連絡します。
考えてばかりで済みません。」
私:「わかりました。
また7月に入った頃にご連絡ください。」
このように最近は奥さんが強い家庭が増えているのか
何事も奥さんに決済を仰ぐ必要があるという男性キャンディデートも増えています。
これはこれで微笑ましい気もします。
色々な夫婦のカタチがあって良いのではないでしょうか?
くれぐれも奥さんは大切にされてください。
「セトモノとセトモノと
ぶつかりツこすると
すぐこわれちゃう
どっちかやわらかければ
だいじょうぶ
やわらかいこころを
持ちましょう」 みつを
合掌。