「小手先エージェントで悩む若者たち」

上司や先輩に小手先のテクニックを教えられ

つまらない事を強要され悩んで相談にお越しになる

人材紹介コンサルタント（キャリアコンサルタント）から様々な話を伺います。

一部の悪徳人材紹介会社での話ですが残念です。

幾つか　「小手先テクニック」　の事例を挙げます。

1　内定隠し

・キャンディデートがＡ社に内定したにも関わらず、その事実を伝えない。

Ａ社よりＦＥＥの高いＢ社に恣意的に決めようと事実を隠ぺいする。

Ｂ社が不合格になったら、仕方なくＡ社の内定を伝える。

2　キャンディデートが要望していない年収交渉

・キャンディデートは　「年収５００万円で満足です」　と言っているのに

クライアントには　「年収６００万円以上でないと入社しない」　と言っていると

ウソをついて交渉をする。

3　月末に無理やり入社させる。

・クライアントもキャンディデートも切りよく月初からの入社を希望しているのに

売上目標達成のために、無理やり月末に入社させる。

4　勝手に回答期限を切る。

・クライアントからは、「２週間以内でいいよ」　と言われているのに、目標達成のために

「明日が回答期限です。明日までに内定受諾の回答をしないと内定取り消しになります。」

とウソをついて回答期限を切る。

5　勝手に書類選考ＮＧにする。

・ＦＥＥの低い会社は、キャンディデートの応募意欲が高くても、勝手に書類選考ＮＧにする。

更に、キャンディデートには面接に進む会社の進捗情報は連絡するが、面接に進まない

企業のＮＧ連絡はしない。

前向きに捉えますと

目標達成のために必死に努力しているとも考えられます。

「営業会社だから当然だ」　と言う人もいるでしょう。

しかし、「顧客は誰で何を要望しているのか？」　という事が第一義です。

それより優先するものなどありません。

顧客が要望もしていない事を

それもウソまでついて勝手にやる事がエージェントの仕事でしょうか？

上司や先輩コンサルタントの方々は

こういう間違った小手先のテクニックを

希望に燃えて入社してきた新人に教えないでいただきたいです。

「私がやりたかった人材紹介はこんな仕事じゃありません」

と言って悩み苦しみ相談にお越しになる人がいるのです。

一方で

「これが業界のスタンダードなやり方なんだろう」　

と勘違いしたままやっている人もいます。

これも不幸です。

こういう人材紹介コンサルタント（キャリアコンサルタント）とも言えない人たちが

増殖すると業界全体の社会的評価を下げてしまいます。

真面目にやっている多くの会社まで同じような目で見られてしまい迷惑を被ります。

日本のサッカーのサポーターはきちんとゴミを拾って持ち帰っています。

他国の人たちからも称賛されています。

人材紹介会社もあのサポーターの精神や行動を見習う必要があるのではないでしょうか？

フェアプレーで戦いましょう。

「なるべくなら

　うそのないほうがいい」　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。