「採用では経験より人間性を重視せよ」
「社長になる人の条件」 という本を読ませていただきました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534051913/ignition06-22/
お世話になっている 「経営者JP」様の井上和幸社長が書かれた本です。
既に8冊目の出版との事。
素晴らしいです。
この本の第三章に
「トップリーダーのチームの動かし方」
というタイトルがあります。
小見出しは
「優れたリーダーは、人を見る目と使い方を知っている」
と書かれています。
この章の中で共感した部分が多かったので
幾つか抽出させていただきます。
「人材評価は上流から下流へ」
というページがあり、そこに簡略に書かれているのが下記の文章です。
・成功しているリーダーは、勤務態度と人間性を見る。
・一般社員は、結果で人を評価する。
人事評価においては、
売上や達成率などの結果業績は下流であり
誰が見ても簡単にわかる事。
また、スキルや知識の向上度など質的な問題は中流だと。
一番上流にあるのは、勤務態度や人間性といった土台の部分だと。
土台ができていないのに結果が出る、これは偶然起こったラッキーでしかないから再現性がない。
逆に土台ができていれば、成功を再現できる。
従って、部下を抜擢する際には
下流の業績だけでなく
その源となる上流の「人間性」にまで遡って評価する事が重要。
大変共感します。
また、次のページは
「人を見る目を養うには?」
というテーマで書かれています。
そこに簡略に書かれているのが下記の文章です。
・リーダーは、人間の品質を細かく見極める。
・一般社員は、スキルや経験で人を判断する。
採用すべき人、見送るべき人を判断する最も基本的なポイントとして
下記のように幾つかの具体例が挙げられています。
・他人と上下関係を作りたがる人間か、対等横列の関係を好む人間か?
・いかに一目置かれるかに注力する人間か、いかに相手に気を使わせないかに注力する人間か?
・会話や文章を難しくしたがる人間か、平易な会話や文章を心がける人間か?
・自分でやっていないことを批判する人間か、自分でやったことへの批判を受け入れられる人間か?
上記の内、前者は「オレオレ人間」と呼びます。
自分の利益を意識するあまりに
企業の価値観や行動基準から外れやすい人材ということになる。
多少のスキルや専門知識、過去の実績があっても
「オレオレ人間」を絶対に採用してはいけません。
採用してしまうと
入社後の手間・コスト・周囲への悪影響が100倍、1000倍になる。
これは既に組織のメンバーになっている社員を評価する時も同じだ。
業績面は評価できても
「オレオレ人材」を上位ポジションに上げるな。
例えば、松下幸之助さんが採用基準にしていたのは二つだそうです。
「愛嬌のある人」
「運のよい人」
シンプルですが、最終的には「一緒に働きたい」と思える人間性が重要だ。
私もこういうシンプルな考え方に共感します。
「人間性」という根や幹があって
「スキルや知識」という枝葉があって
「業績結果」という花が咲き実がなる。
そういう考え方をベースに組織を作っていけば
芯の強い優良企業ができるのではないかと思います。
井上社長、ありがとうございました。
「花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根はみえねんだなあ」 みつを
合掌。