「目標数字のプレッシャー」

組織の中で仕事をしていた時は

常に　「月間目標、Ｑ目標、半期目標、年間目標」　のような数字でしばられていました。

数字でしばらても人間的に強い人材紹介コンサルタント（キャリアコンサルタント）であれば

お客様に対して良いサービスを安定的に提供できると思います。

私はそのような素晴らしい人間性を持ったコンサルタントが多数存在する事を知っていますし

今でも尊敬しています。

ただ、私のような弱い人間は数字のプレッシャーに負けて

目標達成のためには手段を選ばない事もありました。

例えば、２０代の時

大変個性の強い社長さんでブラック企業かな？　と薄々思いながら取引をした事もあります。

結果として１０人近い短期退職者を出してしまった事もあります。

当時の営業部長は

「誰がこんな会社の契約を取ってきた！！」

と激怒して即時取引を停止しました。

あらためて初心に戻り

「こんな仕事をして他人に迷惑をかけてはいけない。

何でも取引すればいいわけじゃない。

やはり、お客さんを選ばないと駄目だ。」

と反省しました。

「目標達成のためには手段を選ばない」

そんな自分は弱い人間だと思いました。

そして今は独立して仕事をしています。

大まかな事業計画はありますが

組織で働いていた時のように

細かい　「月間目標、Ｑ目標」　はありません。

せいぜい目安で　「半期目標、年間目標」　がざっくりあるだけです。

その結果、　「毎月の目標達成のために無理をする」　という事がなくなりました。

月末のクロージングなど一切しません。

人間的に弱い私が目標と言う数字から解放されました。

上司もいませんし

人事考課もありませんし

出世競争もありませんし

嫌いな会議もありません。

その結果、弱い私でも心に余裕を持って仕事に取り組めるようになりました。

純粋に人材紹介の実務に集中すればいい環境です。

この環境で仕事をするようになって

あらためてと言うより

初めてこの仕事を心から好きになったかもしれません。

若い時は会社の同僚と楽しく切磋琢磨して

みんなで組織目標や個人目標を達成するという別の醍醐味がありました。

これはこれで大きな喜びと達成感がありました。

ただ、それと同時に常に数字と役割のプレッシャーがありました。

「仮に１か月でも目標をはずせない」

「常に後輩を数字で引っ張らなければいけない」

「一番たくさん売らなければいけない」

「一番早く達成しなければいけない」

「新規開拓も一番でなければいけない」

「ＭＶＰを獲らなければいけない」

「疲れ果てても元気でないといけない」

しかし、今はこんなプレッシャーとは無縁です。

自己満足ですが

「俺流のサービス」　をさせていただき

好きなクライアントやキャンディデートのお役に立てればいいです。

お客様も選ばせていただきます。

その結果

「業績が悪ければ自分の給料を下げればいい」

シンプルです。

「やりたい仕事をやりたいようにやる」

ストレスが低いです。

多くの方々と面談していますと

「いずれは、武谷（たけや）さんのような働き方をしたいです」

とおっしゃる方が結構います。

余程気楽に見えるのでしょうか？

今度の土日も面談で１３週連続になります。

完全なオフの日はほとんどありません。

旅行先でもＰＣで仕事をしています。

それでも楽しんで働いていますのでストレスは低いです。

クライアントやキャンディデートはもちろん

ご協力いただいている全ての方々に感謝です。

いつもありがとうございます。

「生きていて

　よかった

　生かされてきて

　よかった

　あなたに

　めぐり逢えたから」　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。