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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「人材紹介事業の収益を横取りするな!!」

「人材紹介事業の収益を横取りするな!!」

相談にお越しになるキャンディデートの方々からよく聞く話です。

在籍している会社がいくつかの事業を運営しているのですが

他の事業部が赤字だったり

大きな投資が必要だったりするので

人材紹介事業で稼いだ収益を横取りされてしまうという話です。

そのため人材紹介事業部のコンサルタント(キャリアコンサルタント)は

頑張って稼いでも年収が上がらなかったり

赤字の事業部の社員と横並びの低い年収に甘んじなければいけないそうです。

結果として

他の人材紹介会社より明らかに低い年収になり

優秀な人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)から順番に辞めるそうです。

優秀なコンサルタントが辞めて

その穴埋めに未経験者を採用するのですが

誰も教えられないので育てる事ができず

新人も辞めてしまうという悪循環も起こります。

「お金が全てではありませんが

業績は正当に評価してもらいたい。

結婚の予定もあるし

その後の子育てやマンション購入など

将来の人生設計を考えると

転職せざるを得ない状況です。」

という切実な悩みです。

このように複数の事業を運営している企業が

人材紹介事業を軌道に乗せるというのは

なかなか難しい問題ですね。

経営の舵取りが大変難しいですよね。

人材紹介事業部門の社員だけ給料を高くして

事業部門間で年収格差をつけてしまうのも

他の事業に携わる社員に与えるマイナス影響が大きいですし

社内融和の観点からも難しいですよね。

だからと言って細切れに分社化してしまうのも大きな決断です。

でも、最後はカンパニー制とか分社化に向かうか

赤字事業から撤退して収益の上がる事業に資源を集中するしかないでしょう。

そうしないと黒字事業の社員まで雲散霧消して

会社存亡の危機になってしまいそうです。

「人材紹介業は参入障壁が低いし

もうかりそうだからとりあえずやってみるか?」

という考えで

素人が手を出すと意外とドツボにはまりますから要注意です。

自分が苦しむのは自己責任ですが

社員も苦しめる事になってしまいます。

「間口をひろげると

 奥行は浅くなる」                   みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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