「内定をたくさんGETすると転職目的がわからなくなる」
優秀な人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)であれば
今ならたくさん求人があり
たくさん内定をGETできます。
活動当初の面談では
「今の会社の退職理由=今回の転職目的」 という転職活動の軸を共有して
その軸に沿った企業選定を行い応募を開始します。
しかし、あっちでもこっちでもたくさん内定をGETすると
「どうしてその会社に応募しているんですか?
最初の軸からずれていますよね?
折角これまで良い企業に出逢って
様々なアドバイスもいただいて
進むべき方向に確信が持てたはずなのに。
そもそも今回の転職目的は?
転職活動の軸は何でしたかね?」
というような状況になってしまい
途中から求人企業の単なる相対比較になってしまうのです。
・どちらが知名度が高いか?
・どちらが規模が大きいか?
・どちらか格好いいか?
・どちらが給料が高いか?
・どちらが役職が高いか?
・どちらが楽そうか?
このようなパターンにはまりこむ人は少なくありません。
確かに人間は弱いので
初めに決めた軸を貫き通すのは容易ではないという気持ちはわかります。
当然、転職活動を通じて
新たな軸を発見できることもあるかもしれません。
でもやっぱり
「今の会社の退職理由=今回の転職目的」
という一貫性(軸)を忘れて転職先を選ぶと
十中八九は遠くない将来再度転職することになります。
こういう転職を繰り返していると
「転がる石には苔が生えぬ」 とか
「苔が生えない人生」 とか
「ジョブホッパー」 とか
と言われるようになってしまいます。
「転がる石には苔が生えぬ」 とは
下記のように二通りの意味があるようです。
(意味:イギリス)
同じ場所にとどまらない石には苔も生えないことから。
本来はイギリスのことわざ「A rolling stone gathers no moss.」で
イギリスでは「職業や住まいを転々とする人は成功できない」
という意味で使われる。
(意味:アメリカ)
アメリカでは
「活動的にいつも動き回っている人は能力を錆びつかせない」
という意味で用いられるが、
この違いは、イギリスは保守的、アメリカは改革的な考え方をするためである。
どっちの人生を選んでも最後はご本人の自由です。
しかし、
「アメリカでも1社に3年以上は勤務して
プロモーションされないとキャリアとは認められないよ。
それ未満で転々とする人はジョブホッパー扱いされるよ。」
とアメリカ在住のエグゼクティブに伺った事があります。
是非とも皆さんには
「苔が生える職業人生」 を歩んでいただきたいと思います。
「にんげん
我慾のかたまり
にんげんのわたし」 みつを
合掌。