「転職屋になるなら定食屋になれ！！」

未経験者なのですが

人材紹介コンサルタント（キャリアコンサルタント）の仕事に興味を持っている

真面目な好青年Ａさんがいます。

先日のブログに

　「４時間面談した」

と書いたＡさんです。

私が尊敬する社長さんが経営している厳選３社をご紹介して

ＧＷ中にご検討いただいていました。

その３社に対するご感想と

私に対する追加質問と

「今後のハードル」　に関してＡ４１枚にまとめていただき

メールで送っていただきました。

内容はしっかりまとめられていました。

今後は次の土日に電話で相談する予定です。

今日のブログのメインテーマは　「今後のハードル」　の内容です。

要約しますと

「大事な事なので両親に相談したところ大反対されました。

『転職屋になるなら定食屋になれ！！』　と。

次回帰省する際にちゃんと対面で話し合います。

親を納得させられない説明しかできないようでは

私がダメなのだと思います。

最終的には自分で決める事ですが

近しい人に納得を求めることは大事だと考えています。

スピード感がない、まだ内定もしてないのに、

と感じられるかもしれませんが

まずは最初のハードルをしっかり超えたいと思います。」

との事でした。

一流大学を卒業後

真面目なメーカーで営業し

ちゃんと業績も上げて高く評価されているＡさんです。

今後も結果を出して人間関係も良好な状態を維持すれば

将来は取締役になれるかもしれません。

これまで積み上げて来た努力がもったいないです。

「真面目な　『ものづくり』　で社会に貢献するメーカーから

何が悲しくて転職屋にならないといけないのか？

転職屋になるなら定食屋になれ！！」

とおっしゃるご両親のお怒りはごもっともです。

定食屋さんにも失礼な話です。

「転職屋と比べるんじゃねー！！

俺たちは一生懸命お客さんが美味しいと言ってくれるものを作っているんだ。

もうからないけどプライドがあるんだ。」

と叱られそうです。

メーカーにしても定食屋さんにしても

何かを作って人の役に立つ仕事というのは素晴らしいと思います。

「職業に貴賤はない」　とは言いますが

私は個人的に　「何かを作り出す産業」　が社会の主役だと思います。

それに対して

人材紹介業のような仲介業はあくまで主役を陰で支援する脇役だと思います。

企業が何らかの必要に迫られた時に

必要な人材をご紹介する。

人が何らかの必要や欲求に迫られた時に

その人に合った会社をご紹介する。

主役は企業と人材であって

私たちはあくまで黒子です。

自分でものを作り出す事はできません。

しかし、　「ものづくり」　をしている企業や人の役には立ちたいです。

少しでも役に立つために

企業の代わりに優秀な人材を探してきます。

人の代わりに良い企業を探してきます。

そして両者のお見合いが成功し

良い結婚ができるように尽力します。

陰ながらそんなカタチで社会に貢献できればいいと思います。

最後に

Ａさんはメーカーで営業をやっているのですが

文系出身者であるために

仕事における技術的アプローチの面で限界を感じているそうです。

確かにメーカーでの主役はエンジニアで

文系出身の営業マンは脇役かもしれません。

Ａさん、悩みますね。

今度の土日にじっくり話しましょう。

「土の中の水道管

　高いビルの下の下水

　大事なものは表に出ない」　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。