「素手で戦えるコンサルタントが欲しい」
こんなご要望をされる社長さんがいます。
私:「素手で戦える人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)とはどんな人ですか?」
社長:「自分でクライアントもキャンディデートも持って来れる人です。」
私:「そんな人は独立するでしょう?」
社長:「そうでしょうね。
だから未完成な人でもいいです。」
私:「未完成とは?」
社長:「素手で戦えるようになりたいと努力している人であればいいです。」
私:「努力しているとは?」
社長:「優良クライアントの開拓を工夫してやってるとかね。」
私:「なるほど。」
社長:「転職サイトに頼らずにキャンディデート開拓してるとかね。」
私:「そうですね。」
社長:「最初から素手で戦えとは言いませんが
今後はそういうコンサルタントでないと難しいでしょう?」
私:「確かにそう思います。」
社長:「5年後、10年後は今とは全然違う状況になっていると思いますよ。」
私:「そうでしょうね。」
社長:「更に言うと日本国内だけでは厳しいと思いますよ。」
私:「確かにジリ貧でしょうね。」
社長:「人口も減って経済規模も縮小して行くんですよ。
だから僕は最近よく海外に行っているんです。」
私:「あらゆる規制を緩和して経営がしやすい環境を整えたり
アメリカみたいに移民を受け入れないと駄目でしょう。
女性とお年寄りの活用だけでは限界がありますよね。」
社長:「そうそう。
移民を受け入れる人材紹介会社とかね。
逆に海外で働く日本人も増えますから
日本人を海外の企業に紹介する人材紹介会社とかね。」
私:「そうですね。
既に色々な会社が着手してますけどね。」
社長:「だから、先々の世の中を想像して
今のうちに手を打たないと駄目だと思いますよ。」
私:「そうですね。
それが社長の仕事ですからね。」
社長:「そうなんだけどね、
僕がいつまでも目先の売上を上げる事にばかり手を取られていてはね
なかなか先手が打てないわけですよ。」
私:「そうですよね。
社長自らトップコンサルタントですからね。」
社長:「そうそう。
だからね、僕の代わりに目先の売上を上げてくれる人が欲しいわけですよ。」
私:「そうですね。」
社長:「だから素手で戦えるコンサルタントを早く育てたいわけですよ。
いい人いませんか?」
私:「いい人がいたら極力御社をお薦めしていますよ。」
社長:「その割にはなかなか紹介してくれませんね。」
私:「いや、そんな事を言われても。
御社に採用されるような優秀な人はホイホイ来ませんよ。」
社長:「未完成でもセンスとやる気があればいいですから。」
私:「はい、わかりました。」
社長:「あとは30代の人をお願いします。
僕も他のコンサルタントも年を取ってきましたからね。
あと10年したら、じいさんとばあさんの会社になりますよ。
だから若い人を入れないとね。」
私:「はい、わかりました。」
社長:「僕が育てますから、宜しくお願いします。」
私:「はい、承知致しました。」
社長:「あー、できれば英語ができる人も欲しいな。」
私:「はい、それはMUSTじゃなくてWANT条件でお願いします。」
社長:「はい、わかってますが
これからは英語ができないと仕事の幅が広がらないですからね。」
私:「はい、承知致しました。」
素手で戦えて英語ができる人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)か。
鬼に金棒ですね。
こんな高い要望にも応えられるように精進します。
「生きているうち
はたらけるうち
日のくれぬうち」 みつを
合掌。