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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ブラック企業を積極的に紹介する人材紹介会社」

「ブラック企業を積極的に紹介する人材紹介会社」

「ブラック企業」 という言葉は好きではないのですが

若い人材を安い賃金で大量採用し長時間労働させ

大した教育もしないし

愛情のあるマネジメントもしないので

社員がどんどん辞めてしまう離職率の高い会社だと定義しましょう。

そんな 「ブラック企業」 を登録者に積極的に紹介している人材紹介会社がある

というので驚きです。

それも責任者である役員の指示命令で

そうさせているとの事です。

役員:「できるだけブラック企業に数多く紹介しろ!!

     ブラック企業はどんどん辞めるから、どんどん採用する。

     だからブラック企業に紹介すればもうかる。」

こんな事を管理職だけでなく

若い人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)がいる前でも言うそうです。

更に

役員:「そんなクソ人材は放っておけ!!」

など汚い言葉も吐くそうで

相談にお越しになった若いコンサルタントも泣いていました。

理念もモラルもあったもんじゃないですね。

自分だけ生き残れば他人の事などどうでもいいんですかね?

良心とか良識とかないんですかね?

こんな人材紹介会社が1社でもあると

寂しいというか悲しい気分になります。

この仕事は

常にビジネス(商売)とモラル(良識)との間でバランスを取らないとダメですよね。

「どんな会社でも最後は本人の自己責任で選ぶんだからいいだろう」

ではダメなんですよ。

それは、最初から離婚する事がわかってるのにお見合いをさせる仲人のようなものです。

結婚、就職、転職などは

人生の中でも大きな岐路ですよね。

その岐路で迷ったり悩んだりしている人には

できるだけ実態に即した情報を提供した上で

選択してもらわないといけません。

「こんな良い点もあるけれど、逆にこんな懸念点もある」

という事ですね。

ですから、世間的に 「ブラック企業」 と言われていても

実態に即した情報提供をした上で登録者が希望されるならいいと思います。

しかし、良い点だけを強調して紹介すると

どうしても入社後のギャップが大きくなり

短期間での退職につながってしまいます。

そうなると次の転職も難しくなります。

お金儲けも大事ですが

ちょっとは良識のある仕事をしないと

人材紹介会社自体が 「ブラック企業」 になってしまいます。

「転職者の痛みを知れ」 という事です。

「名もない草も実をつける

いのちいっぱいの花を咲かせて」            みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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