「就職した娘に贈る」
次女が3月1日に就職・入社しました。
早速、5泊6日の研修です。
私はそう思いませんが
世間的には 「ブラック企業」 と言われる事が多い会社です。
女子大ですし
そんな厳しい会社を選ぶ同級生は一人もいないそうです。
それなのにかなり早い時期に入社する事を決めて
それ以降一切就活しませんでした。
私が就職した時のリクルートもそんな急成長企業でした。
今は売上1兆円企業ですが
当時は650億円から1年で1000億円になった年でした。
内定後、大学4年生の時
リクルートブック(新卒募集媒体)の営業アルバイトをさせられていた時に
売上1000億円記念のボトルワインが配られ
下宿に持ち帰りラッパ飲みで空けたのを思い出します。
田舎で保守的な学生が多い熊本大学から
生き馬の目を抜くリクルートに就職する学生など同期にはいませんでした。
なぜか1年上の先輩には三人もいましたが
いずれも大学では変わり者でした。
皆さん20代から30代に辞めました。
就職した娘に何か言う事があるとすれば
「人生に無駄はない」
「最初に入る会社は厳しい方がいい」
という事でしょうか。
この先、どんな厳しい試練が待っていても
それを選んだのは自分です。
自分で乗り越えるしかありません。
3年後、5年後に試練を乗り越えて
悩み苦しんだ自分を思い出す時に
「あー、なんて若くて未熟だったんだろう。
でも、あの苦労があったから今の自分がある。
恥ずかしいけど懐かしいな。
色々な人に助けてもらったな。
だから自分の体験を後輩たちにも教えて励ましたい。」
と言えるようになってほしいです。
最初の3~5年間で一生の仕事筋肉がつくられます。
この期間にどれぐらい強い筋肉をつくれるかによって
職業人生がほとんど決まると言っても過言ではないと思います。
「あの時の苦労を思えば、こんな事ぐらい大した事はない」
といつでも思い出して奮起できるような筋肉をつくってもらいたいです。
子供や孫たちの世代の日本は
我々の時代の何倍も厳しくなるでしょう。
そんな厳しい環境下で生き抜くのは大変です。
「ブラック企業」の中でも生き抜けるぐらいの根性がないと
途中で挫折するでしょう。
また違った角度から思い出しますと
最初の3~5年の間に一緒に仕事をした上司・先輩・同僚・後輩が
生涯の友になる気がします。
同じ釜の飯を食った連中です。
とても大きな影響を受けています。
今でも何かあれば集まってバカな話をしながら飲みます。
時にはいいものです。
皆さんにもそんな仲間がいると思います。
厳しい環境下で切磋琢磨して必死に働くから連帯感が生まれます。
でも、娘には 「頑張れよ」 とは言いません。
性格的に放っておいても頑張る事はわかっています。
むしろ、「頑張り過ぎるなよ」 と言います。
「どうしても限界だと思う前にお父さんに相談しなさい。
お父さんは人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)だ。」
と言います。
今日はひな祭りですね。
「いまから ここから」 みつを
合掌。